ランス・ストロールは、アストンマーティンF1チームのシートが保証されているとの質問に対し、来シーズンに集中していることを理由に口を閉ざした。ストロールは前年に父ローレンスが当時のフォース・インディアを引き継いだことを受け、2019年にウィリアムズから移籍して以来、チーム・シルバーストンと関係を築いてきた。
ランスは、チームがアストンマーティンに移行してもシートを維持し、セバスチャン・ベッテル、そしてフェルナンド・アロンソとコンビを組んできた。しかし、それぞれのチームメイトの契約期間が公表されている一方で、ストロールとチーム・シルバーストンとの契約条件は伏せられたままだ。父親の存在でアストンマーティンでの将来は安泰かと尋ねられたストロールは「今は今年に集中している。グリーンでドライブしている」と答えた。「とてもやる気がある。それに、AMF1で進めているこの素晴らしいプロジェクトに参加できることに興奮と喜びを感じている。この5年間で、チームとして大きく成長することができた」「アストンマーティンになる以前から、ここには多くの才能ある人々がいた。多くの才能ある人々に加え、ここ2、3年の間に多くの新しい才能ある人々がチームに加わった。風洞も建設中だ」「アストンマーティンが今、いかにエキサイティングな時期であるかということだけを考えている。この先のシーズンを楽しみにしているし、集中している」アストンマーティンのチーム代表であるマイク・クラックは、今シーズン終了後も現在のドライバーラインアップを維持することが最優先だと主張している。ドライバー市場について尋ねられたクラックは「2人の素晴らしいドライバーがいる」とコメント。「正直なところ、彼らはチームに溶け込んでいるので、彼らを維持するためにできることはすべてやっている」「前にも言ったように、シリーシーズンは本格化している。だが、2025年、そして将来もふたりのドライバーを起用し続けるという、我々が望んでいることは達成できると確信している」ストロールは2023年、プレシーズン前のサイクリング中の事故で両手首を骨折し、プレシーズンテストを欠席するという波乱のキャンペーンを経験。不運にもケガを克服したときにはアストンマーティンの調子が急降下し、アロンソに132ポイントの差をつけられてしまう結果となった。しかし、アストンマーティンのテクニカルディレクターであるダン・ファロウズは、チームがマシン開発で遭遇した苦境を克服するためにストロールの力を借りたと称賛している。「ドライバーにはとても恵まれていると思うし、ふたりともフィードバックを与えるのがとても上手で、クルマに何が必要なのかを僕たちに伝えるのがとても上手なんだ」とファロウズは語った。「そして、それを提供できるかどうかは我々次第だ。常にそうしてきたわけではないが、昨シーズンはその方法について多くのことを学び、それを確実に実現した」「シーズン終盤のマシンのパフォーマンスは、多くの学びと多くのフィードバックが組み合わせであり、それは両ドライバーからのものだ」「我々がそれに関して何らかの形で逃したとは思えない。我々はとても幸運だと思うし、今年も彼らと一緒に仕事ができることを楽しみにしている」