ロバート・クビサは、2019年シーズン終了をもってウィリアムズを離脱することを発表した。ラリーでの怪我によってF1パドックから姿を消していたロバート・クビサだが、今年、ジョージ・ラッセルのチームメイトとしてウィリアムズから8年にぶりにF1にカムバックを果たした。
しかし、ウィリアムズの今季マシンはパフォーマンスを発揮できず、ロバート・クビサはドイツGPチームで唯一の1ポイントを獲得しているものの、ここまでの14戦で予選でルーキーのジョージ・ラッセルに全敗を喫している。ロバート・クビサは、F1シンガポールGPに先立って行われた記者会見で今シーズン限りでウィリアムズを離脱することを発表した。ロバート・クビサは「さまざまな機会を探している」とコメント。「僕たちの機会を評価できるように、今年以降ウィリアムズでこれ以上続行しないという決定を下した。年末にチームを離れる。これは僕が下した決定であり、将来の僕にさまざまなシナリオをもたらしてくれるものだ。今はどのようなことが可能かを評価している」F1に残りたいかと質問されたロバート・クビサ「僕はずっとスポーツに復帰するには多くのエネルギー、リカバーするための多くの時間が必要だと言ってきた」とコメント。「F1に加わることができたので、2019年以降もとどまりたいと思っている。今年はF1にとどまることが目標だと言っていたけど、もちろん僕の答えはイエスだ」「でも、お金がすべてではない。まずはレースの喜びを少しでも取り戻せるようにする必要がある。もちろん、今シーズンはパフォーマンスの観点から非常に厳しいものだったけど、非常に要求も多かった。長い時間離れてF1に戻ることは簡単ではない。特に僕たちたちのような困難な状況にいるときはね」「それでも、チームが機会を与えてくれたことに感謝しなければならないし、今後が何をもたらすかを見ていかなければならない。自分の将来についてロバート・クビサは“あまり詳しく説明したくない”としながらも、他の場所でレースをする機会があることを示唆。他の場所でレースをするよりもシミュレーターの仕事だけをすることになったら驚くだろうと語った。ロバート・クビサの発表と同時に発行されたプレスリリースで、ウィリアムズの副チーム代表クレア・ウィリアムズは、クビサの決定を尊重したと述べた。「ロバートの努力に感謝し、2019年シーズンの終わりにチームを去るという彼の決定を尊重したいと思います」とクレア・ウィリアムズは語った。「ロバートは、リザーブ兼開発ドライバーとしての役割と、2019年のレースドライバーの役割の両方においてチームの重要なメンバーでした。私たちは、厳し2シーズンにおける彼の継続的な努力に感謝し、彼の今後の活躍を願っています」来季については言及していないが、アウディのカスタマーチームであるWRTからのDTM参戦やレーシングポイントのリザーブドライバー就任が噂されている。また、ロバート・クビサの離脱によってウィリアムズには空席ができることになり、ウィリアムズのテストドライバーで現在F2でランキング首位に立っているニコラス・ラティフィが最有力候補とされている。また、ルノーのシートを失い、ハースの来季のシートを獲得できなかったニコ・ヒュルケンベルグも候補ドライバーとして残っている。