今年、ウィリアムズでF1復帰を果たすロバート・クビサだが、長いブランクはチームメイトのジョージ・ラッセル以上に自分をルーキーの立場に置くことになると考えている。ロバート・クビサは、BMWザウバーとルノーとの5シーズンで76戦を戦い、2008年のカナダGPで優勝。しかし、2011年のプレシーズンに参戦したラリーで右腕に重傷を負い、F1の表舞台から姿を消さざるを得なくなった。
33歳で再びF1に挑戦することが決定したロバート・クビサは先月、「すでに5シーズンを過ごした人たちと比べれば自分はルーキードライバーのようなものだ」と述べていた。2019年、ウィリアムズでロバート・クビサのチームメイトを組むのは昨年のF2でチャンピオンを獲得した本当のルーキーのジョージ・ラッセル(20歳)となる。ロバート・クビサは、自分が2006年のハンガリーGPでF1デビューを果たしたときよりも、来月のオーストラリアGPにむけてジョージ・ラッセルの方が準備は整えていると語る。「ジョージは非常に優秀なドライバーだし、若い世代で最も優秀なドライバーのひとりだ」とロバート・クビサは、ウィリアムズの新スポンサーとなるポーランドの石油会社PKNオーレンのイベントで語った。「彼はF2で優勝し、GP3で優勝した。彼は非常に才能があるし、決意も固い。僕の知る限りでは彼はナイスガイでもある」「それに彼は年齢のわりには非常に成熟しているし、今はそこが大きな違いだと思っている。僕がF1に到達したとき、ヤングスターたちはF1を知るようになっていた。彼らは10~15年前の僕たちよりもはるかに準備が整っている」「彼らはジュニアプログラムでF1チームと密接に仕事をしているし、過去の僕たちよりもずっと多くのことを知っている。彼は技術的な知識やそれ以外のことで僕を関心させた」ウィリアムズは、2018年にコンストラクターズ選手権最下位というチーム史上最低の成績でシーズンを終えている。チームにとって、経験豊富なロバート・クビサとルーキーのジョージ・ラッセルの起用は完全に新しいドライバーラインナップを起用することを意味する。「チームメイト間の競争は常にあるものだ」とロバート・クビサは認める。「でも、まず何よりも、僕たちはチーム、そして、ジョージと協力して、グリッドの最後尾よりも良いポジションを争えることを確実にしていく必要がある」