ロバート・クビサは12日(水)、2度目のF1テストを実施。ルノーのF1マシンで90周を走破した。フランスのポール・リカールで実施されたプライベートテストは、右腕の動きに制約があるロバート・クビサが、F1復帰することが可能かどうかを評価するために実施された。ロバート・クビサは、前回のテストと同じロータス E20で90周をトラブルフリーで走破。ルノーの広報担当はロバート・クビサが“完全”なパフォーマンスを発揮したと述べた。
テストを終えたロバート・クビサは、F1復帰は“身体的には問題ない”と L'Equipe に語った。ただし、2011年2月のラリー事故での負傷が完全に回復したかどうかを言うには時期尚早だと付け加えた。ポール・リカールでのテストは、ロバート・クビサにとってこの2ヵ月でルノーとの2度目のテストだった。先月行われたバレンシアでの最初のテストは“1回限り”のものだと言われていたが、ルノーが“最高レベルの競技に復帰する能力を評価”するために2回目のテストをスケジュールするほど印象的なものだった。BMWザウバー時代の2008年にF1カナダGPで優勝しているロバート・クビサは、ルノーでの2シーズン目を走れなくなったラリー事故を起こすまで、F1で最速のドライバーの一人と見なされていた。ロバート・クビサは「段階的に進めていくことが必要だ」と唯一テストの取材を許可された L'Equipe に述べた。「ずいぶん変わってしまった。それを忘れてはいけない。自分の能力についての疑いはこの2日間のテストでなくなった。僕はもうそのレベルにいることは怖くない。でも、道のりはまだ残っている」ロバート・クビサがF1復帰するための一番の問題は、右手と右腕が十分に動かせるかにある。タイトなコーナーをうまく切り抜けられるのか? 腕の筋肉は十分な強さがあるか?ロバート・クビサは、右手の弱さは左手で“補える”とし、「身体的な制約がドライビングに影響することはない」と主張した。「僕はチャンスを最大化するためにあらゆることをやっている。でも、今度どうなるかはわからない。ただ戻るようなことはしたくない。高いレベルで復帰したい」「まだ現在のF1カーを走らせてはいない。(今週末の)シルバーストンで走る準備はできていない。現在のクルマで2日間のテストが必要になるだろう。それができれば、僕の可能性は1000%に加速する」ルノーのF1マネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは「言うには早すぎる」と述べ、ロバート・クビサのフィットネスを評価するためにさらに多くのテストが必要だと語った。2017年F1マシンでの走行は8月1日~2日にハンガロリンクで行われる2日間の公式F1テストになる可能性はあるが、シリル・アビテブールは「ロバートがブダペストで我々といるかどうかを言うのはまだ早すぎる」と述べた。「彼はここまでデチューン版エンジンとデモンストレーションタイヤを装着した旧車でしか運転していない。彼はレースのストレスや他のクルマとの走行を行っているわけではない」
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