F1韓国GPが、2014年のF1カレンダーから脱落。原因は、韓国のF1組織委員会がフォーミュラワンマネジメントに開催権料の追加引き下げを求めたものの、拒否されたためとみられている。FIAは4日、2014年のF1カレンダーを正式発表。暫定カレンダーから韓国、ニュージーランド、メキシコを外れ、全19戦の開催で確定した。
2010年からスタートした韓国GPは、これまでの累積赤字が1910億ウォン(約184億円)に達しており、大会の持続が危ぶまれていた。韓国インターナショナル・サーキットのある韓国全羅南道の道議会は、正式日程前に開いた予算決算委員会で、2014年のF1開催が不透明との理由で開催料70億ウォン(約6億7500万円)の予算を保留にしていた。韓国のF1組織委員会は、慢性的な赤字を理由に、2012年に4370万ドル(約44億6000万円)だった開催料を、2013年は2700万ドル(約27億5000万円)まで引き下げており、2014年はさらに2000万ドル(約20億4000万円)まで引き下げるよう強く求めていたという。全羅南道はFOMと交渉し、2015年4月か10月に再びF1韓国GPを開催したいとしている。だが、FOMは、F1韓国GPの開催にメリットを感じなくなっているとみられ、交渉が進むかどうかは不明となっている。関連:2014年 F1カレンダー 正式発表:全19戦の開催で確定