ハースF1チームのケビン・マグヌッセンは、ミッドフィールドのドライバーはポイント獲得を保証されているわけではなく、全てのポイントが重要であるため、上位ドライバーと比較してより多くのリスクを必要があると考えている。ケビン・マグヌッセンは、コース上で最もアグレッシブなドライバーの一人だと認識されており、昨年のハンガリーGPではニコ・ヒュルケンベルグが“最もスポーツマンらしくないドライバー”だと批判。
先週末のF1アゼルバイジャンGPでもピエール・ガスリーと接触事故を起こし、“これまでレースをしたなかで最も危険な男”と非難した。“悪童(バッドボーイ)”という不名誉な呼び名がついているケビン・マグヌッセンだが、自分が最も攻撃的なレーサーだと見なされていることは悪い気分はしておらず、ポイント圏外にいるならばオーバーテイクのリスクを冒しても失うものは何もなく、防御することでポイントを守れるのであればあらゆることをすると主張する。「僕は激しくレースをしている。ミッドフィールドチームのような状況では、ポイントを保証されていない。失うものは何もないときもある」とケビン・マグヌッセンは Reuters にコメント。「ペナルティを受けるかもしれない。フロントウイングを失うかもしれない。でも、11位なら失うものはない。そこで戦っているときは、もっとアグレッシブにいかければならないこともある」しかし、ケビン・マグヌッセンは自分が毎戦でポイントを獲得できるポジションにいるならば、アプローチは変わるだろうと主張する。「チャンピオンシップを争っているならば、長いゲームを戦わなければならない。アプローチは変えなければならないだろう。チャンピオンシップを争っているなら、今と同じようなレースの仕方はしないだろう」とケビン・マグヌッセンは語る。そのようなリスクを冒すことの危険性について質問されたケビン・マグヌッセンは、クルマに乗ってレースをしているときは何も考えてないが、死の危険性があったとしても受け入れるつもりだと述べた。「妥協をするのは好きではない。全力を尽くしている。クルマの中で死ぬかもしれない。自制するつもりはない。自分の人生をそう捉えている。完全にね」とケビン・マグヌッセンはコメント。「ヘルメットをかぶってレースをしているときは、世界はそれだけなんだ。家族を愛しているし、人生で楽しいこともたくさんある。でも、クルマに乗っているときはそれ以外のことは何も意味はない」