小林可夢偉が、WEC第5戦オースティンのレース週末を振り返った。「去年の11月にF1でこのサーキット・オブ・アメリカズを走った時は、まだサーキットが完成したばかりで、路面はオイルが浮いていたり非常に滑りやすい印象でした」と小林可夢偉は、1年前にF1で走ったサーキット・オブ・ジ・アメリカズの印象を振り返る。
「でも1年近く経って路面もも落ち着いてきて、レースの最後はラバーが乗ってきてレールの上を走っているようにグリップしていました」「ご存知のように僕たち71号車は、前回のブラジルでレース中にクルマが炎上するアクシデントがあったんですが、このレースに向けてチームがしっかりとクルマを修理してくれたことを本当に感謝しています。WECがこのサーキットを走るのは初めてということで、木曜日にテスト走行のセッションがあったんですが、おかげさまでそこからしっかりと走ることができました。その後、フリー走行、予選、決勝でもトラブルなくきっちりと戦うことができました」小林可夢偉のAFコルセ 71号車は、予選を4番手、決勝レースを3位で終えた。「土曜日の予選は定位置になりつつある4番手。そして決勝は3位でした。レース最後のスティントは、2位になれるペースもあったんですけど、最後のピットストップでチームメイトの後ろになったので、そこからはリスクを犯さないよう無理するなということで、ポジションをキープしてレースを終えました」「レース序盤、今回優勝したアストンマーチンの99号車は僕たちの目の前にいたんですが、6時間のレースが終わるころには最大1分近くも離されてしまった。クルマの性能差だけでなく、彼らには戦略でも僕たちよりもピットストップを1回少なくいけるアドバンテージがあります」「ただ僕たちもあきらめているわけではなく、少しでも差を縮めようといろいろトライしています。路面がまだグリップしないときにどこまでペースを上げられるかということもすごく重要だと感じています。チャンピオンシップ的には、前回のリタイアが痛いですけれども、最後まであきらめずコツコツとポイントを獲っていきたいと思います」「そして次はいよいよ富士です。僕はコース改修されてから富士でレースをしたことがないので、自分としては新しいコースに行く感覚ですが、きちんと対応して日本のファンのみなさまの前でいい成績を残せるように頑張ります。応援よろしくお願いいたします」
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