パナソニック・トヨタ・レーシングは1日、スペインのへレスで、5日間に渡るテスト走行の初日を迎えた。TF109のステアリングを握った小林可夢偉は、空力評価の作業をこなした。8チームが参加した今回のテストは、これから先の1週間、不安定な天候が予測されるが、この日はおおむね快適で、午前中は曇っていたもののドライ。午後の早い時間ににわか雨が降るも、順調にテストを実施した。
小林可夢偉は、2番手のフェリペ・マッサ(フェラーリ)から、わずかコンマ3秒差で3番手タイムを記録した。2日はティモ・グロックが走る。小林可夢偉「ドライコンディションでのTF109の運転は、今日が初めてだった。最初から、車の調子は良く、すぐに空力のテストをすることができた。昨年より、さらに良くなっている。午後、にかわ雨が降ったが、作業を続けることができ、今日はいいテストだった」パスカル・バセロン「前回のバーレーンに比べると、かなり条件が違った。ここは、典型的なヨーロッパの冬だ。より低い気温でタイヤのグレイニングがかなりあり、状況判断をするために、注意して見ていなければならなかった。天候に応じた対応をする必要があったものの、可夢偉は有意義な空力のテストをよくこなし、順調な1日だった。」