小林可夢偉が、F1日本GPの予選後にグランドスタンド前で行われたトークショーに登場した。予選で3番グリッドを獲得した小林可夢偉だが、「みんなに『緊張してる?』とか結構言われるんですけど、今回まったく緊張してないんですよ。3回目となると、もう行って来い状態ですね」とリラックスした状態をみせた。
「たぶん周りの人が一番ほやほやしてるんです。僕のチームのボスのモニーシャも結構『大丈夫、プレッシャーは与えないから、プレッシャーは与えないから』と、その言葉が一番与えてるいたいな。そういうことがありながら、結構面白いなと思ってるんですよ」だが、金曜日はクルマがまったく駄目だったと小林可夢偉は明らかにした。「金曜日から結構頑張って。実際言うと走り出し、本当に悪かったんですよね。結構ヤバかったんですけど、今日になって突然コロっといい展開に流れて、何が起こったのかはわからないですけど、結果オーライにしといていいかなと」「正直僕、Q3ギリギリ行くけたらエエかなくらいに思ってたんで、金曜日は。それぐらい結構ピンチだったんですよ」「昨日ねぇ、もうあまりにもクルマ遅いから気持ち悪くなって、サラダしか食えなかったんですもん。ダイエットじゃないんですよ。もう食えないんですよ。いっぱい考えすぎて、頭痛なって、もう寝るって言って寝て。最後のミーティングが9時とか9時半ですよ。その前に5分前にパッと起きて、サラダちょっとつまんで、そのままミーティング言って、そのまま帰ったんですよ」「今日の朝、計ったら1.5キロ体重減ってたんですよ。本当に。それでエンジニアが言ったのが『昨日いいトイレしんちゃうか』って言われて。『違う、違う、違う、昨日トイレとかじゃなくて、サラダしか食ってへんて。あまりにクルマが遅くて、頭が痛くて』って言ったら納得してました」そんなチームの仕事ぶりについては「ビックリしました。こんな力持ってたんや、このチームって思うくらい」とユーモアを交えてコメント。3番グリッドと表彰台を狙える位置を獲得した小林可夢偉。まず重要になってくるのはスタートだが・・・。「今年、いいスタートポジションからスタートすると必ずスタート駄目なんで。本当に」と小林可夢偉はコメント。「たぶんリアクションは誰よりも速いんですよ。そこは速いんですけど・・・えーと、クラッチという方がなかなか情緒不安定で、性格が。その人だけコントロールできれば問題ないかなと」「だいたいプラクティス終わったらスタート(練習)するじゃないですか。今回そのスタート抜群やってんですよ」「実を言うと、スパのときも、上海のときも、フォーメーションに行くとき必ずいいんですよ。レーススタートになったら突然情緒不安定だから悪くになるんですよ。すごい難しいみたいです。本当に。だから、あんまりあのスタートがいいからって調子乗るとろくなことないんで、念押ししておきました」今回、小林可夢偉の隣の4番グリッドにはロマン・グロージャン(ロータス)が並ぶ。グロージャンと言えば、小林可夢偉がフロントローからスタートとなったF1ベルギーGPで多重クラッシュを引き起こしたドライバーだ。「今回ね、隣にミサイルっぽいのがいるじゃないですか。(全国放送だが)自分もわかっていると思うんで」と小林可夢偉はロマン・グロージャンについて言及。「今回、ミサイルと交友関係を結んで、ずっとインタビューで『いいよ、いい友達なんだから』と言っておきました。みんな笑いながら『そういう意味ですか?』って言われたけど『いや、いい友達なんだよ』と、とりあえずひたすらそう言い続けてたんで大丈夫です。たぶん、まぁ何を言ったところで僕のこと気に入ってくることはない相手だと思うんで、あの人は」今年の鈴鹿は雨もなく暖かい週末となっている。「たぶん明日もうちょっと暖っかくなると思うんですよ、今日より。だから、レース向けてはタイヤはみんな厳しくなるんで、面白いレース展開になるとは思ってます」最後に小林可夢偉は、決勝にむけての意気込みを以下のように語った。「明日たぶんレッドブルが思いっ切り速いと思うんで、できるだけそこについていって、あとは抜かされない展開しかないかなと。あれにまともに戦えと言ったって、たぶんかなり速いと思うんで、あのペースは。だから、それは正直あんまり夢を見ずに、とりあえず現実的にはやっぱりしっかりできるだけついていって、まず確実に自分の今のポジションをキープできるようにしたいなと思います」