小林可夢偉が、2011年のF1シーズンを振り返ったシーズンをどのように要約しますか?冬季テストは有望でしたし、力強くシーズンをスタートすることができました。序盤はパフォーマンスに満足して当然でした。その後、9戦目のイギリスGP以降に、規約に関する決定とチームの技術的開発よって苦戦するようになりました。
僕たちは“オフ・スロットル・ブロウン・ディフューザ”の方向をそれ以上追いませんでした。代わりに僕たちが決定した開発の方向性で懸命に作業しましたが、他のチームと同じ技術を持たないことからくる不利を補うことができませんでした。それでも最後の2戦でポイントを獲得できてことには満足しています。このような状況では立派な結果でした。F1でたった2シーズン目で、あなたはチーム内でリーダー的役割を引き受けなければなりませんでした。振り返ってみていかがでしたか?確かに簡単なことではありませんでした。ドライビングだけでなく、エンジニアとの決定に関しても、いろいろな部分で大きく進歩する必要がありました。以前のタイヤと比較して特性の異なるピレリの新しいタイヤに対処しなければならなかったのは、僕にとってチャレンジングでした。レースのためには何がベストで、予選にどのように対応するかを見つけることが重要でした。土曜日と日曜日ではパフォーマンスに大きな差がありました。今シーズン中に多くのことを理解するようになったと思います。来年にはより明確なイメージをもっています。競技上でのハイライトは?もちろん、モナコのレースですね。カナダでのレースも良かったです。モナコでは予選13番手だったので、あまり優勢ではありませんでした。しかし、レースでは戦略がうまくいき、チームにとってとても難しい週末ではありましたが、5位でフィニッシュすることができました。カナダでは、ウェットでとても良いパフォーマンスがありました。トラックが乾いて2位を守ることができず、結局7位で終えました。実際もっと雨が降れば、僕たちに味方したでしょう。それでも、良いレースだったと思います。今シーズン最悪だったと思うことは?技術的開発として選んだ方向性にとって、全体的なパフォーマンスに苦しんでいるとわかったときは辛かったです。特に予選の弱さは対処するのが簡単ではありませんでした。日本での劇的な出来事にはどれくらい影響を受けましたか?答えるのは難しいですね。もちろん、災害が起きなければよかったと思います。悲しくかったですし、すぐに何かをしなければならないと思いました。仕事のため、日本であまり長い時間を過ごすことはできませんでしたが、F1に参戦していることで、世界にメッセージを送るというユニークなチャンスが与えられていることに気づきましたし、できるだけ手助けしたいと思いました。もちろんプレッシャーも感じました。鈴鹿のレース週末は僕にとって本当に特別でした。クリスマスと大晦日は、どこでどのように過ごしますか?ファクトリーでの会議のためにクリスマス前に日本からスイスに戻る予定です。そのあとはまだ予定を立てていません。クリスマスと新年の間は十分に休みたいですが、リラックスできる静かな場所であればどこでも構いません。関連:・ザウバー:小林可夢偉が7位入賞 (F1カナダGP) - 2011年6月13日・ザウバー:小林可夢偉が5位入賞! (F1モナコGP) - 2011年5月30日