ザウバーは、2012年も小林可夢偉とセルジオ・ペレスのドライバーラインナップを継続することを正式に発表した。ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーは「我々はドライバーたちに非常に満足している」とコメント。「可夢偉は今年大きく成長して、与えられた役割を大変立派にこなしてくれている」
「彼はまだフルシーズンの2年目だが、本来もっと経験があるドライバーが担うべき責任をすでに背負っている。スポーツマンとして、そしてひとりの人間として我々と仕事を出来るのは大変うれしいことだ。我々が2012年も彼と働くオプションを持っていたが、行使することに迷いはなかった」小林可夢偉は「このチームのために、もう1年戦えることを誇りに思います。僕を信頼してくれているペーター・ザウバーとモニシャ・カルテンボーンや、素晴らしい仕事をしてくれているチームに感謝しています」とコメント。「2010年は非常に難しいシーズンで、厳しい時期もありましたが、僕たちは強いチームだからこそ乗り越えることができました」セルジオ・ペレスは、すでに複数年契約を結んでいるため、2012年もザウバーに残留する。ペーター・ザウバーは、今年のセルジオ・ペレスのペースが若手を信頼するという決断が正しかったことを示したと述べた。「セルジオは、ルーキーに期待した以上のものを成し遂げている。最初のレースから彼は速さだけでなく、一貫性のあるドライビング能力を証明していた。それにモナコの事故の後、彼は困難な状況にも対処できることを証明した」「最初から、すでに我々は2011年以降のセルジオとの契約にサインしていた。もちろん、ルーキーは常にリスクを伴うものだが、明らかにそれが成果を挙げている」セルジオ・ペレスは「もちろん、連続性は非常に良いことだし、2年目にF1シーズンにむけてレースエンジニアとの準備に集中できる」「でも、今は今シーズンを高い位置で終えることに集中している。モナコの事故から忙しい時間を過ごしていたので夏休みがあるのは僕にとって非常に良いね。また、ザウバーは2012年も引き続きエステバン・グティエレスをリザーブドライバーに起用することを発表した。「エステバンのキャリアは、安定した歩幅で進歩している」とペーター・ザウバーはコメント。「GP3での堂々とした優勝のあと、GP2に昇格することは論理的なステップだったし、すでに彼は初勝利をあげている」「準備ができたときに、彼はF1に入ることになるだろう。我々にとって2010年以降のチームにいる人材であり、彼をF1に導くためにサポートを続けていく」