2026年F1日本GP予選Q1は波乱の展開となったが、その中でも中団勢の明暗と勢力図の変化が色濃く表れるセッションとなった。鈴鹿サーキットで行われた予選最初の18分間は、上位勢が比較的余裕を持って通過する一方で、中団から下位にかけてはわずかコンマ1秒台の差で順位が入れ替わる緊迫した争いとなった。
ベアマン敗退 中団争いの厳しさ露呈今回のQ1で最も大きな出来事のひとつは、ハースF1チームのオリバー・ベアマンの敗退だった。ここまでの2戦で印象的なパフォーマンスを見せてきたベアマンだが、この日はトラフィックやタイミングの影響もあり、Q1で姿を消す結果となった。前日にはトップ10入りが見える速さを示していただけに、わずかな差が結果を大きく左右する現実が浮き彫りとなった。アストンマーティン低迷 想定内でも深刻さは際立つアストンマーティン勢のQ1敗退は、ここまでの流れを踏まえれば決して驚きではない結果だった。しかし、フェルナンド・アロンソとランス・ストロールの2台が揃って下位に沈んだ事実は、チームのパフォーマンス不足の深刻さを改めて示している。信頼性面では改善の兆しが見られる一方で、純粋なスピードでは明確に中団争いから後退しており、鈴鹿でもその傾向が変わらなかった。僅差の攻防 コラピントが生き残る中団グループでは最後の最後まで順位が入れ替わる展開となった。フランコ・コラピントは終盤にタイムを更新し16番手に浮上。これによりアレクサンダー・アルボンがわずか0.052秒差で敗退圏に押し出される形となった。コンマ1秒に満たない差が明暗を分ける、予選Q1らしいシビアな争いだった。上位勢は余力 メルセデスとフェラーリが主導上位ではシャルル・ルクレールがセッション終盤にトップタイムを記録し、フェラーリが存在感を示した。一方でメルセデス勢は走行タイミングをコントロールしながら確実に通過。キミ・アントネッリとジョージ・ラッセルはいずれも余裕を持ってQ2進出を決めており、依然としてポール争いの中心にいることを印象づけた。Q1敗退ドライバー■ 17番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)■ 18番手:オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)■ 19番手:セルジオ・ペレス(キャデラックF1チーム)■ 20番手:バルテリ・ボッタス(アウディ)■ 21番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)■ 22番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)中団の僅差バトルが勝敗を分けた今回のQ1。勢力図は依然として流動的であり、予選後半ではメルセデス、フェラーリ、マクラーレンによるトップ争いが本格化していく。