元F1ワールドチャンピオンのデイモン・ヒルは、今週末の日本GPでフェラーリがレッドブルに挑戦することになれば、このスポーツにとって「本当に衝撃的」なことになるだろうだと述べた。前戦メルボルンでは、カルロス・サインツJr.が勝利を収め、フェラーリがワンツー・フィニッシュを達成。しかし、マックス・フェルスタッペンがブレーキの問題により序盤の周回でリタイアを余儀なくされたことで、勝利の可能性がさらに高まった。
レッドブルは過去12カ月間、他の追随を許さない成功を収めており、オーストラリアGPでの苦戦にもかかわらず、今年も再びタイトルの最有力候補となっている。有名な鈴鹿サーキットで開催される第4戦で、ヒルはフェルスタッペンが再びポールポジションを獲得すると予想しているが、彼にとってはより難しいレースになる可能性も示唆している。1996年のF1ワールドチャンピオンであるヒルは「鈴鹿でのレッドブルとの競争は大きなテストになると思う」とF1 Nationポッドキャストで語った。「クルマの空力効率やタイヤ摩耗効率も実際にテストすることになると思う」「だが、フェラーリは直線が速く、鈴鹿は直線が多く、高速が多い。そして私が本当に望んでいるのは、フェラーリがレースでレッドブルに勝負を仕掛けてくれることだ」「予選では、おそらくコンマ2秒、あるいはコンマ3秒くらいの差でマックスがポールを獲得することになるだろう」フェラーリはレッドブルへの挑戦に「近づいている」フェラーリはフェルスタッペンのトラブルがなければオーストラリアGPで優勝争いに加わっていたと確信している。ヒルは、今度のレースウィークエンドはその理論が正しいことを証明するチャンスだと述べた。「しかし、メルボルンで勝てたのはマックスが故障したからかという疑問は常につきまとうと言わなければならない」とヒルは語った。「答えは決して分からない。だから、彼らは直接対決でマックスを倒す必要がある。それが実現すれば。彼らはそれに近づいていると思う。我々もそれに近づいていると思う」「私の希望的観測かもしれないが、もうマックスに勝ってほしくないからではなく、ただレースが見たいだけで、チャンピオンシップが開かれるのを見たいだけだ」「しかし、もし彼らがそれを成し遂げたら、すごい、F1全体にとって本当に衝撃的なことになるだろう。レッドブルの独走を何とかすることができるということだからね」