今年10月に予定されていたMotoGP 日本GPの中止が発表されたが、鈴鹿サーキットは同じ10月に予定されているF1日本GPは開催に向けて準備を進めていると語った。6月23日(水)、FIM国際モーターサイクルリズム連盟は、10月1日から3日に栃木県のツインリンクもてぎで開催を予定していたMotoGP 日本GPの中止を発表。
ツインリンクもてぎを運営するモビリティランドの田中薫社長は「現状の旅行事情や国内外での滞在制限を考慮すると、グランプリをキャンセルさぜるを得ないという結論に至りました」と説明した。F1日本GPは、三重県の鈴鹿サーキットで10月8日~10月10日とその1週間後にスケジュールされているが、同じくサーキットを運営するモビリティランドは、10月のF1日本GP、11月の鈴鹿8耐に関しては開催の方向で準備を進めていると述べた。「MotoGPの日本GPが中止と聞いて、気になっている方もいると思いますが…鈴鹿サーキットは、10月のF1日本GP、また11月の鈴鹿8耐を、ファンの皆さま・関係者をお迎えできるよう、今できることを全て行い、開催に向けて準備を進めています」と鈴鹿サーキットはソーシャルメディアで語った。F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは「日本はオリンピック後にしか分からない」と語り、2021年のF1日本GPを開催できるかどうかは、東京オリンピックの状況が大きな手掛かりを提供するだろうと示唆している。7月23日から8月8日まで東京で開催される予定のオリンピックは、新型コロナウイルスの影響を受けたF1カレンダーの潜在的な“Asian Swing”がどのように形成されるかに影響を与える可能性さえある。鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドの田中薫社長も、F1日本GPの開催、観客の入場については東京オリンピックの開催も大きく影響してくると今月頭に語っていた。「世界共通の問題であり、F1とも協議しなければなりません。東京オリンピックがどうなるかも重要だと思います。オリンピックが開催できれば、外国人選手の日本への入国措置についても少し有利になってくるかもしれません」「できることはしっかりとやって、なんとか開催したいと思っています」また、ホンダF1の山本雅史は、オリンピックが開催できれば、F1日本PGも観客を入れて開催できると期待していると語る。「我々としてはオリンピックが開催されれば、鈴鹿でもお客さまを入れてレースをすることができるのではないかと期待をつないでいます」と山本雅史はコメント。「ですが、状況がそこまで改善せず、仮にお客さまを入れるのが難しかったとしても、ホンダ最後の年のF1日本GPをテレビを通じてでもファンの皆さまにお届けできることを願っています」ホンダは、今シーズン限りでF1から撤退するが、MotoGPに関しては2022年以降も参戦を継続する。
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