ジャック・ドゥーハンが、2026年F1シーズンにハースF1チームのリザーブドライバーとして移籍する可能性があると報じられている。オーストラリア出身のドゥーハンは、アルピーヌでのレースシート獲得の可能性が薄れており、F1の舞台にとどまるためにハースへ移るのではないかとの憶測が広がっている。
ドゥーハンは今年、ピエール・ガスリーとともにアルピーヌの2人目のF1ドライバーとしてシーズンをスタートさせた。しかしマイアミGP後、フランコ・コラピントに交代となった。短い在籍期間中、ドゥーハンは1ポイントも獲得できなかった。一方、コラピントもポイントを挙げてはいないが、直近5戦のうち4戦でガスリーを予選で上回っている。アルピーヌは2026年にガスリーのチームメイトとなるドライバーをまだ決定していない。エグゼクティブアドバイザーのフラビオ・ブリアトーレによると、候補はアルピーヌ系列のドライバーに絞られているという。つまり、コラピントの続投、ドゥーハンの再登板、あるいはポール・アロンの昇格という3択となる。アロンはこれまでのFP1走行やテストでアルピーヌ陣営に好印象を与えているが、コラピントの近況でのパフォーマンス向上が来季シート獲得を後押しする可能性もある。ドゥーハン、ハース陣営との接触を確認信頼できるF1ジャーナリストのクリス・メドランドによると、ドゥーハンの父であるミック・ドゥーハンが、ハースのチーム代表・小松礼雄と話している姿が目撃されたという。現在、ハースには確固としたリザーブドライバーの選択肢がない。特にオリバー・ベアマンがレース出場停止(現在ペナルティポイント1点で停止リーチ)となる可能性があるため、そのリスクを補う必要がある。ハースの現サードドライバーは平川亮であり、彼の経験は主に世界耐久選手権(WEC)でのものだ。メドランドは「Pit Pass F1 Podcast」で次のように語っている。「今シーズン序盤にF1デビューを果たしながら、すでにレースシートを失ったジャック・ドゥーハンが、ハースへの移籍でリンクしているとの話がある」とメドランドは述べた。「今日パドックで得た情報では、トヨタとの関係も浮上している。つまり、スーパーフォーミュラとの連携や、日本で走る機会を得る可能性もあるということだ。ドゥーハンにとってはレース勘を取り戻すためのプログラムになるだろう。彼は走りたいと強く思っている。マイアミ以来F1マシンに乗っていないし、早くトラックに戻りたいと感じているんだ」「その一方で、ハースのリザーブドライバーと旧型車テスト(TPC)での走行を組み合わせる構想もある。そうすれば、もしハースが代役を必要とする事態になっても即座に対応できるし、ドライバー候補層を強化することにもつながる」「ミック・ドゥーハンは今日の午後、小松礼雄と長時間話をしていた。私がそれを直接見た。彼は今週末、すでに何度かハースのガレージを訪れている」「ドゥーハン陣営は、アルピーヌでの復帰が望み薄な現状を踏まえ、次の選択肢を探しているようだ。彼は、もしフランコ・コラピントの成績が芳しくなければ、今季中に再びチャンスがあると期待していた。しかし、アルピーヌはシーズン末までコラピントを起用し続ける構えだ。だからこそ、ドゥーハンは今、別の道を模索している」
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