FIA(国際自動車連盟)は、今週末のF1エミリア・ロマーニャGPで3日間のすべての走行でイモラ・サーキットのトラックリミット規則を統一することを発表した。開幕戦F1バーレーンGPではルイス・ハミルトンがレース中にターン4で29回もトラックリミットを超過したことで混乱が生じた。フリー走行2回目から設定されたターン4のトラックリミットは予選まで取り締まられたが、FIAはレース後半にハミルトンに警告するまで決勝では目をつぶっていた。
ターン4でトラックリミットを超過すると0.2秒のアドバンテージがあったと見積もられている。そして、異なる問題ではあるが、マックス・フェルスタッペンが残り4周でターン4でルイス・ハミルトンをオーバーテイクした際に、スチュワードがコース外でアドバンテージを得て追い抜きを完了したと判断してポジションを返すことを余儀なくされたことと相まって、この問題が強調された。今週末イモラ・サーキットで開催されるF1エミリア・ロマーニャGPでは、FIAはターン9(ピラテッラ)、ターン13(アクア・ミネラリ)、ターン15(バリアンテ・アルタ)でトラックリミットを取り締まる。ドライバーは、前述のコーナーでトラックリミットを超えた場合、プラクティスセッションと予選ではタイムが削除される。決勝では、3回目の違反で黒白旗が提示され、それ以上の違反はスチュワードに報告され、5秒加算ペナルティが発生する可能性がある。F1レースディレクターのマイケル・マシは「ドライバーがレース中にターン9の出口および/またはターン13のエイペックスおよび/またはターン15出口でトラックを使用して通り抜けることに失敗した場合、3回目にドライバーには黒白旗が提示される。その後、それ以上のカッティングはスチュワードに報告される」とメモに記した。「誤解を避けるために、これは各コーナーで3回ではなく、合計3回の機会を組み合わせることを意味する」