プレマ・レーシングは、ロバート・シュワルツマンが2025年のインディカー・シリーズにチームに加わると発表した。これは北米最高峰のオープンホイール選手権に参戦するチームにとって初のシーズンとなる。耐久レースでの成功を経てプレマ・ファミリーに復帰する25歳のイスラエル人ドライバーは、シングルシーターカーに戻り、来季のシボレーエンジン搭載チームのレースに英国人ドライバーのカルム・アイロットのチームメイトとして参加する。
「プレマに戻ってインディカーでの新たな冒険を始めることに、とてもとても興奮している」とシュワルツマンは語った。「すべてが僕たちにとって新しいことなので、多くの課題があるだろうが、同時にとても楽しく、大変な仕事になるだろう。僕たちには非常に成功した未来が待っていると思う」「インディカーは非常に競争の激しいシリーズで、多くの強豪ドライバーが参戦している。レースは本当にクールで、今からとても楽しみだ。僕はオーバルコースで走ったことがなく、それをマスターすることはまったく新しい挑戦となる。でも、プレマとは過去に多くのことを達成しており、F1と耐久レースでの経験が、チームの進化を早め、スピードを上げるのに役立つと確信している」ロバート・シュワルツマンは2018年にプレマに初めて加入し、FIAフォーミュラ3ヨーロッパ選手権で3位を獲得し、その年のトップルーキーとなった。また、同シーズンにはトヨタ・レーシング・シリーズのタイトルも獲得した。2019年には、新時代のFIAフォーミュラ3選手権で初代チャンピオンに輝き、プレマが同シリーズで圧倒的な強さを発揮するきっかけを作った。FIAフォーミュラ2選手権にステップアップした際には、2シーズンで6勝、14回の表彰台を獲得し、2021年にはシリーズ2位となった。2020年にはスクーデリア・フェラーリでF1テストデビューを果たし、翌年もイタリアチームとハースF1チームでテストを続けた。2022年、シュワルツマンはスクーデリア・フェラーリからテストドライバーに任命され、シミュレーター業務もこなしながら、F1のテストやフリープラクティスに何度か参加した。2023年、フェラーリのF1リザーブドライバーの一員となった後、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・エンデュランスカップに参戦し、1勝を挙げた。2024年にはフェラーリでF1のリザーブドライバーに就任し、FIA世界耐久選手権でフェラーリ499Pを運転し、プロトタイプレーシングデビューを果たした。ル・マン24時間レースに初出場した後、テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されたローン・スター・ル・マンで印象的な勝利を収めた。ロバート・シュワルツマンは、同じフェラーリのドライバーアカデイー出身のカラム・アイロットとプレマで再会する。「ロバートを再びプレマファミリーに迎えることができ、非常に嬉しく思っている」とプレマ・レーシングチームのオーナーであるルネ・ロザンは語った。「我々は一緒に素晴らしいシーズンを過ごし、多くのレースで勝利し、2019年のFIA F3タイトルも獲得した。また、彼と一緒に仕事をするのはとても楽しかった。彼は非常に才能のあるドライバーであり、一緒に仕事をする中で、我々が直面する急な学習曲線を乗り越えることができるだろう。彼とカルムが再びプレマの旗の下で競い合う姿を見るのが待ちきれない」プレマ・レーシング・インディカーのCEOであるピアーズ・フィリップスは「我々のラインナップが完成したことは、初のインディカー・シーズンに向けて準備を続ける我々にとって大きな前進である」と語った。「ロバートは非常に素晴らしい経歴を持ち、シングルシーターからGT、プロトタイプまで、どこに行っても競争力がある。彼のスキルと多才さは、彼自身を大いに助けるだけでなく、我々のチームがより早く、より効率的に学ぶことにも役立つだろう。我々は、ロバート、カラム、そしてシボレーとともに、できるだけ早く仕事を始められることを楽しみにしている」スクーデリア・フェラーリのリザーブドライバーを務め、WECにも参戦したロバート・シュワルツマンだが、今シーズン限りでフェラーリとの良好な関係は終止符が打たれる可能性があるとThe Raceは報じている。