インディカー:アレックス・パロウは、ポートランド・グランプリで圧倒的な勝利を収め、2度目のインディカー・チャンピオンシップを獲得した。アレックス・パロウは、2021年にチップ・ガナッシ・レーシングに加入したときに初めて獲得したチャンピオンシップを取り戻した。パロウの成功は、2008年のアメリカ・オープンホイール・レースの再統一以来、最終レース前にドライバーがチャンピオンシップを獲得したのは初めてのこととなる。
アメリカの夏の終わりを告げるレイバーデイの週末を迎え、インディカー・シリーズ第16戦がオレゴン州ポートランドで開催された。会場のポートランド・インターナショナル・レースウェイは、太平洋に流れ込む大河、コロンビア川沿いに造られた全長1.964マイルのサーキット。平坦ながら中高速コーナーがバランスよく組み合わされたテクニカルコースで、110周のレースが行われた。最終戦の1つ前のレースとあって、チャンピオン争いは佳境を迎えていた。ポイントリーダーのアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が2度目のタイトル獲得へ近づくのか、シリーズ最多に並ぶ7回目のタイトル獲得へ、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が望みをつなぐのか。HondaエンジンユーザーのChip Ganassi Racingからエントリーする2人のバトルに注目が集まった。今シーズンすでに4勝を挙げているパロウは予選で5番手となり、3列目イン側のグリッドからハードコンパウンドのプライマリータイヤ装着でスタート。温まりの遅いタイヤながらも、パロウは1周目に2台をパスして3番手にポジションアップ。ソフトコンパウンドのオルタネートタイヤでスタートしていた前の2人が早いタイミングでピットに向かうと、パロウはトップに躍り出た。安定感が高く、摩耗も少ないプライマリータイヤで31周を走ってピットに滑り込んだパロウは、ソフトなオルタネートタイヤを装着してコースに戻ると、すぐにトップに返り咲いた。ディクソンは、予選4番手からパロウのすぐ後ろの2番手に浮上。2連勝中と勢いに乗る彼は、ハードタイヤの連投というパロウとは異なる作戦に打って出て、2回目のピットストップまでにレースの主導権を奪うことを狙った。しかし、パロウは丁寧なマシン操作で速く安定したラップを刻み続け、ディクソンとの差を拡大。前半からレースをリードしたパロウは、ミスなく淡々と周回を重ね、トップでゴール。来週の最終戦を残して、タイトル獲得を決定した。Hondaは今回が今シーズンの11勝目。ディクソンは3位でフィニッシュし、マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)が7位、デビット・マルカス(Dale Coyne Racing with HMD Motorsports)が8位、カイル・カークウッド(Andretti Autosport)が10位でフィニッシュした。インディカー・シリーズ最終戦は今年もカリフォルニア州のラグナセカ・レースウェイで開催される。サンフランシスコの南西約110マイルに位置する、風光明媚なモンテレーの常設ロードコースは、ポートランドとは対照的にアップダウンの大きいサーキットとなる。今季5勝目をマークしたパロウが自身2度目のシリーズチャンピオン。ディクソンは総合ランキング2位が確定アレックス・パロス(Chip Ganassi Racing)「信じられないほどすばらしい週末になりました。私たちのマシンは本当に速く、勝利を目指すべきだとわかっていました。これまでのシーズンでやってきたようにレースを戦い、こうしてビクトリーレーンに立てたことを誇りに思います。最高の気分です。インディカーでチャンピオンになれるなんて考えてもいなかったのに、2回目のタイトルを獲得できて、自分でも驚いています。夢のようです。チームのクルーたちは、勝つために必要な道具をすべてそろえてくれました。この勢いを保ち続けるべくがんばります。今日の私たちは、どんな戦い方でも力強いレースを披露できたと思います」スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)「まず最初に、私たちのチームのカーナンバー10に関わったクルーたちを思いきり祝福します。パロウ選手は今日、2023年のシリーズチャンピオンとなりました。私たちのレースも非常にスムーズに進んでいました。最初のピットストップまでの走りはとてもいいものでしたが、その後のトラフィックの巡り合わせが悪く、最後のフルコースコーションが出た際にフェリックス・ローゼンクビスト選手(シボレー)の先行を許しました。そのまま彼の後ろを走って、3位で今日のレースは終わりました」