アレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)は、第107回インディアナポリス500マイルの予選2日目、1909年に完成されたスピードのメッカで最も勇猛果敢な走りを見せ、ポールポジションを獲得した。ホンダにとってインディ500で4年連続の獲得となるポールポジションは、見事なまでの快晴に恵まれ、最高気温が27℃まで上がったコンディション下での極めて激しい戦いとなった。
気温が今年一番高くなり、照りつける日差しによってコース路面の温度も上昇。時速230マイルを超える高速で走るインディカーにとって、ダウンフォースの確保が難しくなるコンディションでしたが、驚くべきマシンコントロール能力を発揮して戦った。ポールウイナーとなったパロウと、予選2番手のリナス・ヴィーケイ(シボレー)との間にあったのは、わずか0.006マイルという小さなスピード差でした。インディカーの長い歴史において最も僅差の予選1、2位となった。昨年のパロウは、チームメートのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)に僅差で敗れての予選2番手だったが、今年は6人の間で争われた予選ファイナルに空気抵抗をできる限り減らすようセッティングされたマシンで挑んだ。ぎりぎりのダウンフォースしか発生していないマシンでアクセル全開の走行を続けるのは至難の業だが、パロウはほぼ完ぺきと言っていい4周連続走行によるアタックを行い、時速234.217マイルの4ラップ平均を記録した。これは昨年のディクソンによるポールポジションスピードを上回るもので、インディ500史上で2番目に速いポールポジション獲得スピードとなった。「今日の予選結果は自分にとって最高のものだ。それはカーナンバー10のマシンを担当するクルーたちと、チームスタッフ全員にとっても同じことだと思う」とアレックス・パロウはコメント。「予選がし烈な接近戦になることは分かっていた。そして実際に驚くべき接近戦になった」「僕のマシンについてくれているクルーはすばらしい仕事をしてくれた。今日は彼らが世界最速マシンを作り上げてくれた。今月の最初から彼らがしている仕事を誇りに感じる」「予選アタックでは攻撃的に走らないとならない。それは事前に分かっていた。超高速のアタック1ラップを実現し、後は安定感の確保を目指す。それが今日の目標だった」「アタック4周目のコーナリングでアクセル全開を保つのが極めて難しくなっていたけど、僕たちはそれをやってのけました。今晩はPP獲得をお祝いして、その後には来週のレースに向けた準備を進めたいと思う」
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