3度のインディ500ウィナーであるダリオ・フランキッティは、先週のフェルナンド・アロンソのインディカー初テストでのパフォーマンスに“驚いた”と語る。今年、F1モナコGPを欠場して、インディ500に参戦することを電撃発表したフェルナンド・アロンソは、3日にインディアナポリスでインディカー初テストを実施。インディ500参戦に必要なルーキー・オリエンテーションを難なくパスした。
ダリオ・フランキッティは、フェルナンド・アロンソがキャリアで伝統的なトラックでしかレースをしていないことを考えれば、オーバルでの初めてのパフォーマンスに感銘を受けたと語る。「オーバルを走ることは、ロードコースとストリートコースで成長してきたドライバーにとっては非常に不自然なことだ」とダリオ・フランキティはコメント。「それにインディアナポリスは、さらに慣例を無視するものだ。多くのプラクティスデイがあるのは良いニュースだ。得目が降れば、状況が少し異なる可能性がある。アロンソが得ていく全てのラップが役立つだろう」「驚いたし、彼は信じられないくらい速く予備知識を得たと思う。ルーキーテスト全体をじっくり見ていた。彼はうまく予備知識を得て、素晴らしい仕事をしたと思う」「彼には素晴らしいチーム、素晴らしいチームメイトがいることもプラスの点だ。彼らは彼の手助けをしていくだろうし、チームメイトがそのような手助けをしてくれることは彼にとってかなり不思議に感じられることだろう。チームメイトを倒したいものが、ライバルを倒すために全員が協力する。クルマは基本的に同じであり、チームが小さな差を理解することが、成功と失敗の違いになり得る」2007年、2010年、2012年にインディ500を制しているダリオ・フランキッティは、フェルナンド・アロンソが克服しなければならない最大の挑戦はレース自体だと指摘する。「インディアナポリスのスピードウェイで私がわかった最も大変なことは、レースのやり方だ。単独で走る分にはそれほど難しくはない。集団のなかにいかにクルマを置けるかだ。その一部は経験から生まれるものだ」「先行するドライバーが自分が行きたい特定のポジションにクルマを動かす。そうすると隣にドライバーがいたり、いろいろなことが起こる。どのようにそれを抜き、勢いを維持するかだ。そのようなあらゆることが続いていく」「天候はかなり変化しそうだ。スピードウェイで天候が変化すると、ターン4は大仕事なのがわかる。天候や気温、湿度や風向きの変化はトラックの状態や路面の感触を完全に変えてしまう。彼はその全てを経験していくことになるし、メンタル的な側面もある。ピットを離れる毎に225mph以上で走るし、ミスをする余地はない。綱渡りのようなものであり、踏み外すことができない。そこには安全バリアが待っているからね」
全文を読む