タイトル争いをしているF1チームは、インドの通関が遅延することで重要なアップデートの導入を見送ることになる可能性がある。タイトル争いが激化するなか、残り4戦でF1チームはパフォーマンスの改善に取り組んでいる。しかし、インドの通関の官僚的な性質により、ギリギリで輸送される新しいパーツは時間内にサーキットに到着しないおそれがある。
そのためF1チームは、F1インドGPに向けて早めにパーツを準備するべきか、もしくはF1アブダビGPまで待つべきかを検討している。フェラーリのスポーティングディレクターを務めるマッシモ・リボラはインドの通過について「それがちょっとした問題だというのは事実だ」と述べた。「追加輸送なしでインドに向かえるように、ファクトリーでの作業を最大限に生かそうとしている。その追加輸送分がサーキットに到着しないおそれがあるからだ」「到着したとしても、次のレースに持ち出せるかどうかわからない。だからこれはちょっとしたギャンブルだ」「ギャンブルをするときはちょっとしたリスクを冒さなければならない。様子を見よう」マクラーレンのテクニカルディレクターを務めるパディ・ロウは、チームにとって唯一の安全策は、インド用のアップデートは、公式F1貨物の一部として全て韓国から直送することだと考えている。「その点で、インドは1年で最も厄介なレースだ。なので、通関手続きの方法など、全てを徹底する必要がある」「あらゆるものをここからインドへの貨物として送る必要がある。製造元からそこに何かを追加するのはとても難しい」