3月16日(金)にセブリングレースウェイで第66回セブリング12時間レースの公式予選が行われ、鮮やかなソウルレッドクリスタルにペイントされた2台のマツダRT24-Pは、7位と9位の結果を獲得。しかし、予選後の車検で2台のマツダプロトタイプは、ボディパーツのつなぎ目にタンクテープが貼られていたことが違反と判明。タイム抹消のペナルティを受け、プロトタイプグループの最後尾からスタートすることになった。
金曜日の午後はおよそ27℃ほどに気温が上がり、ルネ・ラストがドライブする77号車 マツダRT24-Pは、1分48秒194の好タイムを記録した。木曜日のナイトプラクティスではトップタイムをマークしていたラストは、レースではマシンをトリスタン・ヌネスとオリバー・ジャービスと共にシェアする。「明らかにこの暑いコンディションは、誰にとっても厳しいでしょう」とルネ・ラストはコメント。「クルマは、走り出した1周目には非常によかったのですが、それからリアタイヤが過熱し始め、ハンドリングが結構難しくなってきました。しかし、僕たちのレースペースには満足できると思います。僕たちのマシンはデイトナからここまでかなりの進歩を見せており、ライバルとの差はほんの僅かです。そして、昨日のナイトプラクティスで見せたように、気温が下がればライバル達よりタイヤを活用できるようになるはずです。日が暮れたら力強く走れると思います。ミスを起こさず、安定した走りでクルマを無事にチェッカーまで届けられるよう頑張ります」 55号車マツダRT24-Pでタイムアタックしたジョナサン・ボマリートは、77号車と10分の1秒以下のタイム差で予選をフィニッシュした。彼は、ハリー・ティンクネル、スペンサー・ピゴットと共に55号車をドライブし、セブリング12時間決勝レースに挑む。 「確かに、今日の高い気温は僕らにとって不利でした」と、ジョナサン・ボマリートも口を揃える。「しかし、僕らのマツダRT24-Pは、戦う準備ができていると思います。チームは、デイトナ以来絶え間なく努力しており、今週末ここまでのパフォーマンスはその努力の成果を証明しています。高い気温でも僕らのクルマは、各スティント、そしてレース全体でも良いペースで走れると思います。レース終盤まで全力でプッシュし、トラブルに巻き込まれずに無事に完走させるように頑張ります」 この日の高い温度は、確かに予選結果に影響を及ぼし、そして土曜日の決勝レースでも行方を左右させる要素になるはずだ。「ステーティンググリッドは最後尾になってしまいましたが、我々はここまで素晴らしい週末を楽しんでいます」とマツダUSAモータースポーツ担当ダイレクターのジョン・ドゥーナンは語る。「昨日のプラクティスと今日の予選の目的は、明日の決勝レースの準備をすることでした。12時間レースでは、安定して速いペースでレース全体を走れるようにすることが最も重要だと思います。我々のマシンは、それができるパッケージになっていると思います。タイヤ消耗をマネージメントするのが大事な要素であり、昨晩マツダRT24-Pがナイトセクションに強いことを証明しました。セブリングでは、スタート時はまだ気温が上がっておらず、その後日中はとても暑くなります。そして日没後は再び気温が下がるので、ほかのどのサーキットよりも混乱させるトラックかもしれません。しかし、我々の昨晩のパフォーマンスを見る限り、今回は十分戦える態勢にあると確信しています」