Acura Team Penskeにとって、ミッドオハイオでの週末はほぼ完ぺきなものとなった。IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ・シリーズの2018年第4戦でAcura ARX-05は初優勝を飾った。米国東部オハイオ州のコロンバス郊外にあるミッドオハイオ・スポーツカーコースは、アメリカン・ホンダのメアリーズビル工場からも近いサーキット。
今回のイベントはアキュラ・スポーツカー・チャレンジ・アット・ミッドオハイオと銘打たれ、多くのHondaアソシエイツたちが声援を送る中で開催され、エリオ・カストロネベス/リッキー・テイラー組がポールポジションから優勝、チームメートのファン・パブロ・モントーヤ/デイン・キャメロン組が予選2番手から2位でフィニッシュした。Acura ARX-05がIMSAシリーズ最高峰カテゴリーであるデイトナ・プロトタイプ・インターナショナルにデビューしたのは今年の1月、フロリダ州デイトナビーチで開催されたデイトナ24時間レースだった。それからまだ3ヵ月と少ししか経っていないが、ミッドオハイオでのAcura Team Penskeは週末を通してライバル勢をリードし続ける目覚ましいパフォーマンスをみせた。行われたすべてのプラクティスで1、2番手のラップタイムをマークし、予選も1、2番手を独占、決勝レースではスタートからゴールまでトップを走り続けた。参戦開始から4戦目にしての初優勝には1-2フィニッシュという花も添えられた。カストロネベス/テイラー組はポール・トゥ・ウィン。2位に8.4秒の差をつけてチェッカーフラッグを受けた。この結果、テイラーはTeam Penskeで優勝を飾った50人目のドライバーとなった。モントーヤ/キャメロン組はレース序盤にマツダ勢からのチャレンジを受けたが、それを退けて2番手の座を保ち、最終的に3位に対して26秒もの差をつけてフィニッシュラインを横切りった。ミッドオハイオでのAcura Team Penskeは、まさにライバル勢を圧倒するパフォーマンスを発揮した。GTDクラスでは、アルヴァロ・パレンテとキャサリン・レッグの乗ったMeyer Shank RacingのAcura NSXがスリリングなバトルを戦い抜いて2位フィニッシュ。2時間40分のレースでAcuraのダブルウインまで0.191秒差まで迫ってのゴールだった。次戦、シリーズ第5戦はアメリカ自動車産業の首都、モーターシティとも呼ばれるデトロイトが舞台。インディカー・シリーズと併催のデトロイト・グランプリでのレースは100分間のスプリントで、6月2日にタイトでバンピーなベル島内特設サーキットで決勝が争われる。リッキー・テイラー(優勝)エリオ・カストロネベス(左)、リッキー・テイラー(右) 「私は世界でもベストのチーム、ベストの自動車メーカーのドライバーを務めていると強く感じます。木曜日にはAcura NSXが生産されている工場を訪れ、あの美しいスポーツカーが作られているところをつぶさに見ることができました。Acuraのレーシングドライバーとしての誇りを与えてくれる経験でした。そして、レースではTeam Penske、そのオーナーのロジャー・ペンスキーにスポーツカー復帰後の初勝利をもたらすことができました。エリオ(カストロネベス)からトップでマシンを受け取ったときには大きなプレッシャーを感じました。彼が素晴らしいドライビングでトップを守ってくれたのですから、その仕事に応えるだけの戦いを私もみせなければならないと強く感じました」