2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝は、ランド・ノリス(マクラーレン)が劇的な逆転勝利を挙げ、今季5勝目をマークした。スタート直後に順位を落とすも、1ストップ戦略と見事なタイヤマネジメントを成功させ、終盤の激しい攻防を制してチェッカーを受けた。ポールポジションからスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)が序盤をリードし、1回目のピットストップでも先頭をキープしていたが、2ストップ戦略を選択したことでノリスの背後へと後退。レースは戦略の分かれ目とともに動き出し、1ストップを貫いたノリスが終盤に首位に...
ピアストリ猛追も届かず、0.6秒差でフィニッシュオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は終盤に15周新しいハードタイヤを武器に追撃。残り2周となったターン1でオーバーテイクを試みたが、ロックアップにより決定機を逃し、最終的に0.698秒差で2位に終わった。マクラーレン勢はワン・ツーフィニッシュを達成し、ドライバーズ選手権では両者の差が9ポイントに縮まっている。3位にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が入り、カナダGP以来の表彰台を獲得。終盤の接戦ではルクレールとのポジション争いが展開され、ルクレールは“危険な挙動”と判断されたディフェンスにより5秒ペナルティを受け、4位へと後退した。ボルトレトが堂々6位、角田裕毅は17位完走アストンマーティン勢はフェルナンド・アロンソが5位、ランス・ストロールが7位でダブル入賞。その間に割って入ったのがキック・ザウバーのルーキー、ガブリエル・ボルトレトで、今季ベストリザルトとなる6位に入り、“ドライバー・オブ・ザ・デイ”にも選ばれた。8位にはリアム・ローソン(レーシングブルズ)が入り、再び堅実なパフォーマンスを発揮。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はタイヤ戦略が裏目に出て9位に沈み、レース中のルイス・ハミルトンとの接触については審議対象となっている。10位にはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が入り、貴重な1ポイントを獲得。惜しくもポイント圏外となったのはアイザック・ハジャー(レーシングブルズ/11位)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ/12位)だった。その後方には、13位にニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、14位カルロス・サインツ、15位アレックス・アルボン(ともにウィリアムズ)、16位エステバン・オコン(ハース)。角田裕毅(レッドブル)はPU交換によりピットレーンスタートを強いられた上、2ストップ戦略を採ったが、終盤には接触もあり、17位で完走となった。アルピーヌ勢は厳しい一日となり、フランコ・コラピントが18位、ピエール・ガスリーが19位。ガスリーはカルロス・サインツとの接触による10秒ペナルティも科された。F1はこの後、夏休みに突入。次戦は8月23〜25日に開催される第15戦オランダGP(ザントフォールト)となる。マクラーレン勢のタイトル争いは、いよいよ本格化の様相を見せている。ピアストリとの接戦を制し、ノリスがハンガロリンク初優勝 マクラーレンは4戦連続のワン・ツー2025年F1ハンガリーGP 決勝 順位・結果1.ランド・ノリス(マクラーレン)2.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)3.ジョージ・ラッセル(メルセデス)4.シャルル・ルクレール(フェラーリ)5.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)6.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)7.ランス・ストロール(アストンマーティン)8.リアム・ローソン(レーシングブルズ)9.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)10.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)11.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)12.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)13.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)14.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)15.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)16.エステバン・オコン(ハース)17.角田裕毅(レッドブル)18.フランコ・コラピント(アルピーヌ)19.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)DNF.オリバー・ベアマン(ハース)
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