ニコ・ヒュルケンベルグは2025年F1ベルギーGP決勝で一時ポイント圏内を走行したものの、ミディアムタイヤの摩耗により戦略を変更せざるを得なくなり、最終的には入賞を逃した。最初のスティントではフロントタイヤのグリップ低下と激しいアンダーステアに苦しみ、残り15周を前にピットインを決断。追い上げを図るも、すべてを取り戻すには至らなかった。
チームメイトのガブリエル・ボルトレトがポイントを獲得したことで、ザウバーとしては一定の成果が残った週末となったが、ヒュルケンベルグ自身は「結果が伴わなかったのは残念」としつつも、全体としてはミッドフィールドで戦える手応えを得たと前向きに振り返った。Q:ニコ、今日は途中までポイント圏にいましたね。いけそうだと思いましたか?ニコ・ヒュルケンベルグ: うん、思ってたよ。でも、2回目のピットが必要になってから流れが変わったね。最初のミディアムタイヤはまったく持たなかった。フロントのグリップがなくなって、ロックしたりアンダーステアがひどくて、とても最後までは持たないと判断した。まだ15周くらい残ってたしね。しかも後ろのグループが迫ってきてて、ガスリーは僕らよりもローダウンフォース仕様だったから、スリップを使われたら完全にやられてただろうし、ピットに入るしかなかった。そこからの挽回は難しかったね。ポイント圏内を走行するも、タイヤ劣化で戦略変更を強いられたニコ・ヒュルケンベルグQ:週末全体を振り返ってみてどうですか?結果こそ出なかったものの、得るものもあったのでは?ニコ・ヒュルケンベルグ: そうだね、学ぶことはあったし、進歩もあったと思う。もちろんリザルトがないのは残念だけど、ガビがポイントを取ってくれたのはチームにとって大きい。チームとしてコンストラクターズ争いも大事だから、あれはポジティブな材料だね。僕たちはまたミッドフィールドでしっかり戦えていたし、それも良かったと思う。来週のハンガリーはもっと僕たちに合うサーキットになるはずだから、そこでは結果を持ち帰りたいね。