ニコ・ヒュルケンベルグは、2024年F1第9戦カナダGPの決勝を11位でフィニッシュ。レース終盤に角田裕毅がスピンした際には衝突を覚悟したと語った。フルウェットタイヤでスタートするというギャンブルに出たニコ・ヒュルケンベルグは、オープニングラップで17番グリッドから5番手までジャンプアップ。しかし、すぐに路面は乾き、インターミディエイトのコンディションとなったことで、ピットインを余儀なくされ、15番手に順位を落とす。
その後のミディアムタイヤで競争力を発揮したニコ・ヒュルケンベルグは、残り3周でターン6でスピンを喫した角田裕毅に遭遇。間一髪で接触を避けた。「角田のスピンに反応して、ストップして何とか彼を避けるようにしたけど、数ミリの差だったと思う。衝撃に備えていた」とニコ・ヒュルケンベルグは語った。「最初の10周はとても順調だったけど、その後トラックが乾いてしまい、これまでの努力が水の泡になってしまった。でも、そのようなシナリオは予測していた」「ミスなくクリーンなレースだったと思うけど、セーフティカーの1台が出たのは少し運が悪かった。チャンスを逃した感じだ」「終盤、最初のセクターでコース上でのスリックタイヤのグリップを維持するのが難しかったので、スリックタイヤに履き替えるタイミングを少し遅らせたのは良かった。そこで数ポジションを上げることができたけど、その後は他のマシンとトレインを組んで走ることになった」「ハイダウンフォースで走っていたので、ストレートでは無防備な状態だった。DRSも使えず、かなり遅いスピードしか出せなかった」