ハースF1チームのニコ・ヒュルケンベルグは、F1オーストリアGPのスプリントで、もっと早くピットインしてスリックタイヤを履いていれば、アストンマーティンの2台に勝っていた可能性があると語った。土曜日のレースはウェットコンディションでスタートし、全グリッドでインターミディエイトタイヤが使用された。
ヒュルケンベルグは4番手からスタートしたが、1周目を終えるころには2番手に浮上した。しかし、タイヤが劣化し始めると、後続のセルジオ・ペレスとカルロス・サインツに前を行かれてしまった。16周目、メルセデスのジョージ・ラッセルが最初にピットインしてスリックタイヤに交換すると、すぐにヒュルケンベルグもそれに続いた。ヒュルケンベルグは6位まで挽回してハースF1チームにとって貴重なポイントを獲得。インターミディエイトでステイアウトすることを選択したランス・ストロールとフェルナンド・アロンソのアストンマーティン勢にあと1秒まで迫っていた。あと1周早くピットインしていれば、4位でフィニッシュできたかどうかと質問されたヒュルケンベルグは「たぶん、そうだね」と答えた。「スプリントレースでポイントを獲得できるとは全く予想していませんでした。だから、より多くのポイントを獲得できてうれしい」「今回も複雑なコンディションで楽しいレースだった。チームも僕自身もいい仕事をしたと思うし、それをやり遂げて自分たちに褒美を与えることができたと思う」ハースF1チームは今年、予選では力強いペースを見せたものの、残念なレース展開を何度も見せており、この状況を解決しようとしている。ヒュルケンベルグは、スプリントレース中に後ろからプレッシャーを受けることは分かっていたと述べ、それがピットストップでギャンブルをする決断を容易にしたことを示唆している。「ある時点で、後ろからもっと圧を受けることはわかっていた」とヒュルケンベルグは語った。「雨は降っていなかった。トラックは乾いていた」「おそらく僕はテレビで見ている人よりも早くそれがどの方向に進んでいるのかを感じることができる。だから、あそこに留まり続けるのは難しいだろうということは分かっていた」「チャンスを狙っていたし、それをしっかりと貫き通した。だからいい結果につながったんだ」「それが実力かなんて、まだそんなことは言えない。予選では、私たちが強いのはわかっている。でも、それは僕たちの問題ではない。苦戦するのはレースだ。だから、今日をその指標にするつもりはない」