ニコ・ヒュルケンベルグは、今シーズンにレッドブルにコンタクトを取っていたが、ある時点で連絡しないよう伝えられたことを明かした。ルノーのシートを失うことが決定しているニコ・ヒュルケンベルグは、ハースF1シート移籍が確実視されていたが、ハースはロマン・グロージャンの続投を決断。F1界に驚きを与えた。
「ハースとは真剣に話し合っていたけど、いくつかの理由でまとまらなかった」とニコ・ヒュルケンベルグはコメント。ハースのF1チーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは「そうだね、我々はお互いに話をしていたが、契約の詳細について合意には至らなかった」と説明した。ギュンター・シュタイナーは、ニコ・ヒュルケンベルグが2020年に別のチームでシートを見つけることを望んでいると語る。「彼には他に選択肢があると思う。私は彼に我々が別の方向に進むことだけを伝えた」「ニコはこのビジネスに長く携わっている大人だ。彼は居場所を見つけて、来年彼に会えることを願っている。彼はそれに値するドライバーだからね」ニコ・ヒュルケンベルグは、残りの空席のうち、レッドブルのシートは現実的ではないと認める。「8月中はずっとヘルムート・マルコと話をしていた」とニコ・ヒュルケンベルグは明かす。「でも、ある時点で『もう連絡しないでくれ』と言われてしまったよ」「フェルスタッペンはもちろん大きな挑戦ではあるけど、あのクルマにノーと言うことはできない」レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーも、ニコ・ヒュルケンベルグがレッドブル系のチームで走る可能性を除外している。「それを想像するのは非常に難しい」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「ニコは優れたドライバーであり、F1のシートを得るに相応しい男だ。だが、レッドブルに関して言えば、才能ある若手ドライバーがいるし、外部に目を向ける必要はない」「来年に向けて、ニコが我々の候補者リストに入るのはイメージするのは非常に難しいと言える」ニコ・ヒュルケンベルグは、ウィリアムズの移籍は除外しているようであり、何が何でもF1にとどまりたいわけではないと主張する。「ウィリアムズを悪く言っているとは思ってほしくない。もっと全体的なことだ」とニコ・ヒュルケンベルグはコメント。「F1を続けたいと思うのと同じくらいに、それは理にかなっていなければならない。F1で10年を過ごして、完全に後方を走りたくはない」また、ニコ・ヒュルケンベルグはフォーミュラEという選択肢は「まったくエキサイティングではない」と除外している。となると、最後の望みはアルファロメオ・レーシングということになる。ニコ・ヒュルケンベルグはジュニアカテゴリー時代にチーム代表のフレデリック・バスールと仕事をしている。フレデリック・バスールは「ニコと話をする必要はない。私よりも彼のことを知っている人はいないと思う」とコメント。「彼は私のチームでF3とF2のチャンピオンを獲得した。2017年に彼をルノーに連れてきたのも私だ」ニコ・ヒュルケンベルグも「僕たちは長年お互いのことを知っているし、それが不利にはならないのは確かだ」と同意する。だが、アルファロメオ・レーシングは、フェラーリと緊密に連携しており、フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、アントニオ・ジョビナッツィを支持している。ニコ・ヒュルケンベルグは「ある程度はもう僕の手の及ぶところにはない。どんな構造になっていて、誰が決断を下すかはわかっている」とコメント。「パフォーマンスを示す以外にできることはない。またチャンスはある。現実的なチャンスがね。でも、このビジネスに確実なものなどない」