ジェフ・ウィリスは、ヒスパニア・レーシングの戦闘力に失望しており、辞職を考えている。ウィリアムズ、マクラーレン、ホンダでテクニカル・ディレクターを務め、昨年途中にレッドブルを突然辞職したジェフ・ウィリスは、数ヶ月前からヒスパニア・レーシングで仕事を始めている。しかし、ジェフ・ウィリスはダラーラが製造したF110に“失望”したことを認めている。
ジェフ・ウィリスは、F110の欠点の原因は、カンポス時代にチームの存続が危機に瀕し、マシンの設計プログラムが中断・再開が繰り返されたためだと語る。またコスワースエンジンを搭載するF110の基本技術は、最新のF1基準に適合しないとしている。もうひとつの問題は、ダラーラが技術的な青写真とデータの責任を負っているため、ジェフ・ウィリスが大幅な変更を加えるのが難しいことである。「最後尾を走るであろうチームに残留することが自分にとって興味深いことなのかどうか検討しなければならない」ジェフ・ウィリスは、中国GPあたりには将来について決断を下すつもりだとしている。