HRTが、2012年のレースドライバーとしてペドロ・デ・ラ・ロサとの契約を発表したことで、来季のチームメイトに注目が集まっている。現在のドライバーであるヴィタントオ・リウッツィは、2012年までHRTと契約を結んでいることを明かしている。「スタートした時点で、改善を望むのであればたった一年の契約では無理なことはわかっていた」とヴィタントニオ・リウッツィはコメント。
「チームが僕を雇ったのは、チームの前進を助け、経験をもたらすためだ。すべてはうまくいっているし、将来にむけてすべてはポジティブに見える」現在リウッツィのチームメイトを務めているのは、ダニエル・リカルド。HRTはレッドブルのドライバー育成をサポートすることに合意し、今年序盤にナレイン・カーティケヤンに代えてリカルドを起用した。だが、現在の契約は2011年限りのものであり、レッドブルのヘルムート・マルコは、2012年も契約を更新するかを決定していないとされている。彼に契約が更新された場合には、ダニエル・リカルドの残留もありえる。また、ダニエル・リカルドにはトロ・ロッソ昇格の可能性があるため、その場合はジャン・エリック・ベルニュがデ・ラ・ロサのチームメイトを務める可能性も考えられる。もう一人の候補としては、先の若手ドライバーテストに参加したダニ・クロスが挙げられている。テサン・キャピタルがオーナーとなりスペイン色を強めているHRTには、デ・ラ・ロサと同じスペイン人ドライバーの起用は理にかなっている。若手ドライバーテストを終えたダニ・クロスは、フルタイムでのF1参戦の準備はできていると主要しているが「ドライバーがF1に入れるかを決める要因はたくさんある」と認めている。ダニ・クロスはHRTの2012年のプロジェクトを「非常に有望に感じている」とし「彼らはマシン、本部などを変更しているし、より安定して魅力的になると思う。それらの変化によって良くなるのは間違いない」と付け加えた。契約のあるヴィタントニオ・リウッツィ、レッドブルとの提携関係、スペイン人ドライバーのダニ・クロス。2012年のHRTのシート争いが熱を帯びてきた。関連:HRT、ペドロ・デ・ラ・ロサを2012年のレースドライバーに起用