ホンダは、2014年のSUPER GTシリーズ GT500クラスに参戦予定の「NSX CONCEPT-GT」を、2013 AUTOBACS SUPER GT 第5戦が開催される鈴鹿サーキットで初公開した。NSX CONCEPT-GTは、2012年1月に米国ミシガン州デトロイトで開催された北米国際自動車ショーにおいて世界初披露した次世代スーパースポーツモデル「NSXコンセプト」をベースとした、レース専用車両。
このNSX CONCEPT-GTは、一般社団法人日本自動車連盟が定める2014年GT500車両規則に準拠しており、パワーユニットとしてレース専用に新開発した2.0L直列4気筒直噴ターボエンジンをミッドシップレイアウトで配置するとともに、レーシングハイブリッドシステムを搭載している。本田技研工業株式会社モータースポーツ部の佐藤英夫部長は「我々は2015年に市販予定の新型“NSX”のコンセプト車両をベースにしたGT500車両で参戦いたします。NSXのイメージを大切にし、ミッドシップ(MR)とハイブリッドは譲れないものとして採用しました。この点にご理解いただいたJAF、GTA、トヨタ様、日産様には感謝を申し上げます。FR用の共通モノコックを使用するため、MRとするには大変難しく、ハンディのあるものでしたが、逆に開発陣はチャレンジングなものとなりました。ハイブリッドはGT300に参戦するCR-Z GTのものをGT500用に進化させたものを使用します。NSXの名に恥じることないパフォーマンスをお見せできるようさらに開発を進めていきます」とライバル2社とはひと味違うマシンであることを語った。なお、NSX CONCEPT-GTの公開に先立ち、ホンダの現地法人であるアメリカン・ホンダモーターは、新型「NSX」試作車両の世界初公開となるデモンストレーション走行を、インディカー・シリーズ第14戦「ホンダ・インディ200・アット・ミッドオハイオ(米国オハイオ州ミッドオハイオ・スポーツカー・コース)」にて、決勝日である8月4日に行った。
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