レプソル社とホンダは、MotoGPにおけるパートナーシップ契約を2017年末まで延長することを決定した。レプソル社は、MotoGPクラスのホンダ ワークスチームのタイトルスポンサーとして、1995年以来20年間にわたってホンダとの協力体制を構築。その間、モータースポーツにおける多くの偉業と、技術革新を成し遂げてきた。
両社のスポンサー契約は、ロードレース世界選手権の中では最長となり、「レプソル・ホンダ」が生み出したレーシングマシンは、モータースポーツ界を象徴するものとなっている。さらに、2013年のMotoGPクラスチャンピオンのマルク・マルケスと、チームメートでホンダと長年にわたり強固な信頼関係にあるダニ・ペドロサは、今後もレプソル・ホンダ・チームに所属するライダーとして、両社のブランドを代表していく。1995年の2月に始まり、今年20周年を迎えた提携関係は、車両や燃料、オイルの開発において、目覚ましい成果を挙げている。チームから生まれたチャンピオンは、ミック・ドゥーハン(1995〜1998年)、アレックス・クリビーレ(1999年)、バレンティーノ・ロッシ(2002年、2003年)、ニッキー・ヘイデン(2006年)、ケーシー・ストーナー(2011年)およびマルク・マルケス(2013年)で、計10回のライダーズタイトルを獲得。過去20年間におけるタイトルの半数が、レプソル・ホンダによるものとなっている。通算勝利数は、ミック・ドゥーハン選手の35勝、ダニ・ペロドサ選手の25勝をはじめとして、133勝を挙げており、表彰台獲得回数354回、ポールポジション137回に加え、ファステストラップ(レース内最速ラップ)を152回記録。さらには、2002年から表彰対象となったチームチャンピオンを6回獲得している。レプソル社とホンダは、本田技術研究所 二輪R&Dセンター(日本・埼玉県)とレプソル・テクノロジー・センター(スペイン・モストレス)の協力によって、技術的にも深い絆を築いてきた。両社は、1990年代に2ストロークエンジンの開発協力からスタートし、のちに4ストロークエンジンの開発に移行。また、レプソル・テクノロジー・センターで研究開発された技術は、マルケスとペドロサ両選手の使用するマシンにも反映されている。2014年に、MotoGPクラス参戦マシン「RC213V」の燃料タンク容量を1リッター削減する際、両社は燃料と潤滑油の共同開発を行った。中本 修平 (HRC取締役副社長のコメント)「レプソル社とのパートナーシップ契約延長を、チームが先週のドイツGPで見事に1-2フィニッシュを飾り、ポイントランキングでも1-2位を占めるという、これ以上ないタイミングで発表できたことをうれしく思います。我々は単なるスポンサーシップの枠を超え、技術分野でも重要な関係にあります。今シーズンのレース燃料20リットルというルールに対して、我々とレプソル社は密接に連携して開発に取り組みました。その結果として、現在の、そして未来の成功を分かち合えることを、誇りに思います」ベゴーニャ・エリーセス (レプソル社コミュニケーション・ダイレクター)「私たちは、今回の合意に関して非常に満足しています。両社の関係は1995年に始まり、レースの成果と技術発展の両面で多くの成功をもたらしてくれました。また、私たちは、マルク・マルケス選手とダニ・ペドロサ選手という2人の特別なライダーを擁しており、彼らはレプソル社の価値を代表してくれています。燃料とオイルの研究開発を通じて、世界一のレベルで戦うことによって築かれたこの絆は、私たちが世界的企業として成長していくための最高の刺激です。Hondaと我々の関係は、お互いに誠実で責任感があり、困難に打ち勝つための勇気と情熱にあふれた、チームワークの見本と言えるでしょう」
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