ホンダ MotoGPチームの中本修平代表が、今年の日本GPをもてぎから鈴鹿に変更することを提案していると海外メディアが報じている。東日本大震災の影響により、MotoGP 日本GPは当初予定されていた4月24日から10月2日に延期をされた。MotoGPライダーのケイシー・ストーナーとホルヘ・ロレンソ、そしてバレンティーノ・ロッシは、福島の原子力発電所からわずか100kmの距離にあるもてぎでの放射能汚染を懸念し、10月のレースをボイコットすると表明していた。
調査ではもてぎは安全であることが公表されており、またレース当局もレースは予定通りに開催されると発表。今ではホンダのライダーであるケイシー・ストーナーもグランプリに参加する可能性が高いことを認めている。だが、ホルヘ・ロレンソとバレンティーノ・ロッシは、まだ日本へ移動することを確約しておらず、そのことがレース開催に対しての懸念を引き起こしている。中本修平は、1987年から2003年まで日本GPを開催し、危険区域から300マイル以上離れている鈴鹿に変更することが、今年のイベントを保護するための理想的な解決策だと考えている。「今年鈴鹿でレースをして、来年もてぎに戻ることも可能性もあるかもしれない」との中本修平のコメントを Motosprint は掲載。「私は鈴鹿の方が好きだ。サーキットは素晴らしいし、よりテクニカルだ。だが、国際連盟は鈴鹿のホモロゲーションを取り消されているので、免除が必要になるだろうし、迅速に行われなければならない」「確か3年前、鈴鹿はサーキット、ランオフエリア、トラック周りのサービスロードに重要な修繕作業が行われている」「パドックはやや時代遅れなままだが、誰も悩まされることはないだろう。鈴鹿8耐が定期的に開催されており、バイクでもレースができることを証明している」オートバイレースの理事会であるFIMは、2003年のレースでの加藤大治郎の死亡を受けて鈴鹿のホモロゲーションを取り消した。事故は最終シケインで起こったが「シケインはもうF1でも使われておらず、その外部のエリアもすべて修正されている」と中本修平は付け加えた。