松下信治が、GP2シリーズ第6戦ハンガリーで初優勝を飾った。7月24日(金)に行われた予選でアタックに失敗した松下信治は、予選21番手と苦しいスタートとなったが、25日(土)のレース1では、レースペースの速さとタイヤ戦略が決まったことで、8位入賞を果たした。26日(日)、レース1のトップから8位がリバースグリッドでスタートするレース2において、松下信治はポールポジションからスタート。
好スタートを決めてトップを守り、その後2番手に上がったチームメートのストフェル・バンドーンを抑え、ミスなく安定したペースでラップを刻む。そして、28周のレースを独走し、トップでチェッカーを受けた。日本人ドライバーとしては、2009年の小林可夢偉以来、2人目のGP2ウイナーの誕生となる。松下信治「予選では自分のミスでタイヤにフラットスポットを作ってしまい、タイムを伸ばせませんでした。レース1では、タイヤ交換の戦略がうまく決まり、レースペースもいい感じでポジションを上げられました。21番手からのスタートでしたから、8位でフィニッシュできたことに満足しています。レース2はポールポジションからのスタートなので、もちろん優勝を狙っていました。スタートがうまくいってトップを守ることができ、後ろがストフェルだということは分かりましたが、彼との差は意識しつつも、タイヤをセーブしながらの走行でした。フレッシュなエアを受けられるポジションでの走行ですから、マシンに問題はありませんでした。優勝できたことは本当にうれしいですが、F1を目指している以上、これに満足することなく、これからももっと勝てるようにがんばりたいと思います」