本田技研工業は11月27日(日)、栃木県のモビリティリゾートもてぎにて「Honda Racing THANKS DAY(ホンダ・レーシング サンクスデー) 2022」を開催。1万9800人のモータースポーツファンがサーキットに詰めかけた。今年で14回目を迎えたホンダ・レーシング サンクスデーは、ホンダのモータースポーツ活動を応援するファンに感謝の想いを伝えるイベント。3年ぶりにもてぎで開催された。
2年連続でチャンピオンを獲得した野尻智紀を筆頭とするスーパーフォーミュラ、SUPER GTに参戦するドライバー、MotoGPのマルク・マルケスや中上貴晶といったライダー、インディカーの佐藤琢磨など、“ホンダ系”のドライバーが集まって、共演イベントや多彩なコンテンツを披露した。メインに据えられたのは2021年末で撤退したF1のドライバーだった。2回のF1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンとレッドブル・レーシングのチームメイトのセルジオ・ペレス、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーと角田裕毅の4名のF1ドライバーが参加。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが最初のドライバーズタイトルを獲得した2021年は、新型コロナウイルスの影響でホンダ・レーシング サンクスデーでファンに生で感謝を使えることはできなかった。最後は、2023年にアルピーヌF1チームに移籍するピエール・ガスリーが、2020年F1イタリアGPで優勝を果たしたアルファタウリAT01、マックス・フェルスタッペンが本来ならば2021年のF1日本GPを戦う予定だった“ありがとう”カラーリングを施されたタイトル獲得マシンであるレッドブル・ホンダRB16Bで共演。ホンダF1エンジンのサウンドを轟かせ、ドーナツターンを披露して集まったファンを沸かせた。F1から撤退しているホンダだが、F1エンジンが凍結された現行レギュレーションが終了する2025年までレッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリのエンジンを日本の施設で製造して納品。両チームにスタッフも派遣している。マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスは来年もホンダ・レーシング サンクスデーへの来場を約束。F1ドライバーに会えることは、ファンとしては嬉しいこと。だが、残念ながら、今後の企業としてのホンダの関わり方や“ホンダF1ドライバー”の定義は曖昧なまま。特に2026年以降のホンダのF1への関与が発表されることはなかった。 この投稿をInstagramで見る Scuderia AlphaTauri(@alphataurif1)がシェアした投稿