ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年F1トルコGPの決勝を振り返った。F1トルコGPの決勝はウエットコンディションによって、ミスの許されない戦いとなったが、レッドブル・レーシング・ホンダ、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダともにレースを上手くマネージし、3台がトップ6入りを果たした。
F1日本GP仕様の特別カラーリングで戦ったレッドブル・レーシング・ホンダがダブル表彰台でフィニッシュ。2位表彰台を獲得したマックス・フェルスタッペンはポイントリーダーに返り咲いた。「今日のトルコGP決勝は、フェルスタッペン選手が2位、ペレス選手が3位に入り、レッドブル・レーシング・ホンダがダブル表彰台を獲得できました。優勝を逃したことは残念ですが、今週末のメルセデスの速さを考えると、我々としては、持てるパフォーマンスを最大限に発揮していいレース結果を得ることができたと思います」と田辺豊治はコメント。「フェルスタッペン選手はいつも通り安定した走りで2位を堅持しました。ペレス選手もタイヤを上手くマネージして前車をパスし、スタートポジションから一つ上げて3位となり、フェルスタッペン選手と揃って表彰台に登りました。今後のチャンピオンシップを考慮しても、意味のある結果になったと思います」「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダはガスリー選手が6位と、残念なレースが続いたここ数戦から挽回するパフォーマンスを見せてくれました。角田選手は小さなミスからポジションを落として入賞圏外に終わったことは残念でしたが、序盤にハミルトン選手を後ろに抑え続け、いい走りを見せてくれました」「今週は、本来日本GPが行われるはずだった週末ということで、2つのチームとともに士気高く臨みました。優勝は逃しましたが、ダブル表彰台を獲得し、ドライバーズチャンピオンシップでもトップを取り戻せたことは、日本で応援してくれているファンの皆さんにも喜んでもらえる結果になったかなと思っています。これで残すはアメリカ大陸と中東での6戦のみになりました。最高の形でシーズンを終えられるよう、ここからも全力でレースに挑んでいきます」