ホンダF1は、技術指令によって低い電力セッティングでF1エンジンを走らせることを余儀なくされたかもしれないという理論を否定した。ホンダF1は、第7戦F1フランスGPで2基目のパワーユニットを導入。レッドブルのロードラック仕様のパッケージと相まってポール・リカールとレッドブル・リンクでの3連戦ではストレートでメルセデスを完全に凌駕した。
レッドブル・ホンダは、5連勝を飾って両方のチャンピオンシップをリードしていたが、過去2ラウンドでわずか5ポイントの獲得に留まった。その結果、メルセデスF1とルイス・ハミルトンがそれぞれのチャンピオンシップでリードを取り戻すことを可能にした。メルセデスは、シルバーストンで最終アップグレードを投入。F1イギリスGPとF1ハンガリーGPではレッドブル・ホンダF1を上回っているか、少なくともレベルを引き下げているように見えた。最終アップグレードパッケージの導入は、メルセデスがその遅れの一部を取り戻すのに役立った可能性があるが、 Auto Motor und Sport は、F1パワーユニットに関する技術指令によってホンダF1のペースが最近抑制された可能性があるとのメルセス陣営のコメントを紹介した。「ホンダが一歩後退したと感じている。エンジンですべてが限界に達している」とメルセデスの情報筋は語った。メルセデスF1は、ホンダF1のパワーユニットを対象とした、エネルギーとデプロイメントのマネジメント方法に関する技術指令が発令されたことをほのめかした。そのような技術指令を確認するFIAからの公式声明はないが、Auto Motor und Sport は「エンジンの修正は通常公開されないため、これはあまり意味がない」と報道。「FIAの技術代表はそれらをマニュファクチャラーと直接話し合う。ライバルでさえそれについて知ることはない」しかし、RacingNews365は、ホンダF1に技術指令の受信者であったかどうかについて質問。ホンダF1によると技術指令は公開されていないが、FIAからすべてのチームに発行されているとし、だが、それによってパフォーマンスが低下したことを否定したとしている。メルセデスF1は、ホンダのF1パワーユニットが技術指令によってパフォーマンスの一部を失ったのではないかと疑っているが、一方で、レッドブルとフェラーリはメルセデスF1が冷却システムの改善のおかげでエンジンのパフォーマンスを高めることに成功したかもしれないとほのめかしている。ルイス・ハミルトンがコプス・コーナーの前のストレッチでマックス・フェルスタッペンに接触した後、シルバーストンで憶測が飛び交った。しかし、メルセデスは潜在的な冷却策に関する推測を否定。ホンダのF1パワーユニットがトラックのその時点で充電モードに入ったとし、マックス・フェルスタッペンと比較したルイス・ハミルトンのゲインを正当化した。