ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年F1第11戦ハンガリーGPの金曜フリー走行を振り返った。第11戦ハンガリーGPがハンガロリンクで開幕し、初日のフリー走行では、レッドブル・レーシング・ホンダ、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダともに好調なペースを見せた。
また、ホンダF1は、前戦F1イギリスGPでクラッシュによって51Gの衝撃を受けたマックス・フェルスタッペンのマシンに搭載されていたF1エンジンをFP1で使用。徹底的なスキャンと可能なパーツ交換を行って準備を整え、今後も同じユニットを使用できるかを検証した。「今日は気温が30℃を超え、真夏の陽射しによって路面温度が60℃を超す中で、ハンガリーGP初日の走行が行われました」「FP1ではスクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田選手がスピンしてマシンを損傷、その修復でFP2の大半を失った点は残念でしたが、レッドブル・レーシング・ホンダを含め、その他は順調な一日でした」「先日のイギリスGPで大きなクラッシュを喫したフェルスタッペン選手は、本人がフィジカル面で問題なくドライブできたこと、またPUもクラッシュの影響がなく機能していることを確認できたのはポジティブな結果でした」「本日の状況はまだまだですので、明日に向けて多くの作業が必要です。パフォーマンスが拮抗していることに加えて、全長の短いこのサーキットでの予選は非常にタイトな争いになると思います。今日得たデータを分析して、チームとともに明日の予選に向けて最適化を図っていきます」