ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年F1イギリスGPの決勝を振り返った。ホンダF1エンジン勢にとって第10戦イギリスGPの決勝は、非常に厳しい戦いとなった。最上位はスクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田裕毅の10位だった。「今日のイギリスGP決勝は、我々にとって非常に厳しい結果になりました」と田辺豊治はコメント。
「ポールポジションからスタートしたレッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手は、いいスタートを決めたものの、オープニングラップで後ろから迫るハミルトン選手に接触されてコントロールを失い、タイヤバリアに突っ込みレースを終えました。非常に残念ではありましたが、激しいクラッシュにもかかわらず、フェルスタッペン選手に大きなケガなどがなさそうなことは幸いでした」「昨日のスプリント予選でのリタイアを受けてピットレーンからスタートしたチームメートのペレス選手は、オーバーテイクが困難なレースでトラフィックの状況などにより、非常に難しい展開となりました。一時は10番手までポジションを上げましたが、最終的にはノーポイントと、こちらも残念な結果になりました」「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダについては、週末を通してペースが上がらず苦しい戦いでしたが、粘り強く走った角田選手が10位入賞と、貴重なポイントを獲得できたことはよかったと思っています」「今回のレース結果は非常に厳しいものですが、これがチャンピオンシップを戦っていく厳しさだとも感じています」「気持ちを入れ替えて、次戦ハンガリーGPに向けて準備を進めます。このあともタフな戦いが続くと思いますが、強力なライバルを相手にいいレースができるよう、最善を尽くしていきたいと思います」