ホンダは、F1 バーレーンGPの予選で、ジェンソン・バトンは、今季チーム初のトップ10入りとなる9番手を獲得。ルーベンス・バリチェロは12番手だった。予選開始時刻の午後2時の気温は、辛うじて30℃を超えない程度。第1セッションは、バトンが最初のアタックで11番手。バリチェロも100分の2秒差で12番手につけた。この時点で、5番手から16番手までが1分33秒台という大接戦。5分間の赤旗中断後、10数台のマシンが一気に最後のアタックに飛び出した。ここで二人はともに、1分32秒台に入るタイムを叩き出し、バトン5番手、バリチェロ9番手で...
第2セッションの1回目のアタックを終えた時点で、バリチェロは1分32秒581を出して10番手。バトンは1分32秒676で13番手。トップ10のボーダーラインは、1分32秒台前半に引き上げられた印象だ。2回目のアタック。バトンはさらにタイムをコンマ3秒以上縮める1分32秒362のタイムで10番手に。11番手のマーク・ウェバー(レッドブル)とは、100分の1秒差だった。一方のバリチェロは、トップ10にコンマ14秒及ばず、12番手だった。今季初めて最終セッションに進んだバトン。10番手のフェルナンド・アロンソ(ルノー)に100分の5秒差をつける1分35秒057のタイムを出し、9番手でフィニッシュした。トップ10には、BMW、フェラーリ、マクラーレン、トヨタ、ウィリアムズ、ホンダ、ルノーの7チームが食い込む結果となった。ジェンソン・バトン (9位)「今日の予選セッションはすばらしかった。第3セッションに進出して9番手を獲得し、明日は路面のきれいな側に並ぶことができるのは、チームにとっても僕自身にとっても、とても満足な結果だ。今朝は少し苦戦していたが、予選前には問題を解決でき、午後にはマシンの感触がよくなった。このポジションからであれば力強いレースを期待できる。明日のことを考えると、とても興奮する。開幕2戦から大きな変更を施したわけではなく、ただひたすら今のパッケージを最大限に生かそうと懸命に取り組んだ。新しい空力パッケージを開幕戦の直前に投入したこともあって、マシンはまだ僕らにとって馴染めないものだ。だから、ここまでの進化に満足している。レースごとに僕らは前進しているし、マシンに新しいアップデートを施す次戦のバルセロナでも、さらに前進する自信がある」ルーベンス・バリチェロ (12位)「昨日からマシンに数多くの改良を施せたので、今日の予選にはとても満足している。エンジニアは夜を徹して本当にいい仕事をしてくれた。残念ながら、ギアボックストラブルを抱えたため、第2セッションの走行に影響が出た。それがなければ、トップ10に入ることができたという自信がある。僕はこのトラックが好きだし、明日もマシンパフォーマンスがよければ、ポイントを狙える位置にいると思う。このサーキットでは、わずかなミスがタイムロスにつながる。重要なことは、集中力を保ち、ブレーキワークに自信を持つことだ。これができれば、いいレースになると思う」スティーブ・クラーク レース兼テスト担当ヘッド・エンジニア「ジェンソンが今シーズン初めて予選でトップ10に入ったことは、明らかに満足のいくことだ。彼は最後のセッションに、オプションタイヤ(ソフト側)を残していなかったため、5番手以内に迫るチャンスはなかったのだが、それでもアロンソの前に出ることができたのは、明日に向けて好材料になる。ルーベンスも最終セッションに進める速さがあったが、最後のアタックでギアボックストラブルが発生し、チャンスを失った。ルーベンスは1セットのみのオプションタイヤで第2セッションに進出できたため、明日のレースでは新しいセットを使えるアドバンテージがある。風向きが重要なカギとなるだろうし、スタート時にはグリップが低くなっている可能性もある。我々は比較的、ダウンフォースが多めのマシンを走らせているため、これがうまく機能することを期待している。このサーキットのランオフエリアは広く、セーフティカーが入ることはそう多くないだろう。これまで、一度しかそういったことは起きていない。オーバーテイクの機会があり、特にタイヤがグリップを失い始めてからは多くなるだろう。金曜日からレースセットアップにはとても満足している。ジェンソンのマシンは、予選最終セッションの燃料搭載量にもかかわらず、いい走りをしていた」