Honda Racing F1 Teamは、チームの主要メンバーについて発表した。ロス・ブロウンは、F1マシンの設計、製造、エンジニアリング及びレース全般について全権を担うHonda Racing F1 Teamのチームプリンシパルとして就任し、チームCEOであるニック・フライとともにチームを運営していく。この人事によりHondaがF1での成功を確固たるものとする決意を再度表明するものである。
ロスはテクニカル・ディレクターとしてフェラーリチームに10年間在籍し、1999年から6年連続のコンストラクターズタイトルの獲得に貢献した。フェラーリチームの前は、ベネトンチームのテクニカル・ディレクターとして、1994年と1995年のミハエル・シューマッハのドライバーズ・チャンピオン、1995年のコンストラクターズ・チャンピオンの獲得に貢献、30年にも及ぶレースキャリアの中で、彼は多くのF1チームとスポーツカーレースで働いていた。ニック・フライ「過去6ケ月における私の主なタスクは、新しい人材をHonda Racing F1 Teamに呼ぶことであり、我々は、空力、設計、エンジニアリング、マーケティングなどの領域で、多くの人材を新たに起用してきた。今日のロスのチームへの加入は、強く断固としたチームに生まれ変わるための過程であり、大変満足している。改めて紹介するまでもないが、彼のこれまでのF1での経験は、Hondaをチャンピオンシップ獲得の場に戻すために重要であり、一緒に働けることを大変うれしく思う。」ロス・ブロウン「Honda Racing F1 Teamに加わることができ、非常に興奮している。HondaはF1で素晴らしい歴史を持ち、チームの一員として、そのポテンシャルを常に引き出すことに貢献できることは、私にとってあらたなチャレンジである。チームはすでに将来を見据え、人とリソースの両方に費やしてきた。私は非常に有能な人々と一緒に働いて、Hondaが勝利への道を再発見することに手助けできることを楽しみにしている。」大島裕志 広報・モータースポーツ執行役員「私たちのF1チームが今後成功するための体制ができたことに満足している。私たちのチームの強化策については十分時間をかけて検討してきたが、これにより将来に対する強い基盤が構築されたと思っている。ロスの加入は、チームへチャンピオンシップ獲得の経験と技術的なビジョンをもたらし、Hondaの成功を導く為に、ロスとニックが密接に仕事をしていくことを期待している。ニックは今回の件で、チームのコマーシャルとビジネスの領域に集中することができるだろう。中本修平はデピュティマネージングディレクター(技術部門)という役割を担い、Hondaの栃木研究所から最大限のベネフィットをチームが受けられるようにロスと共に働いていく。私たちは来シーズンの成功を楽しみにしている。」なお、ロス・ブロウンは、2007年11月26日よりHonda Racing F1 Teamに加入する。
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