ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年のF1世界選手権 第6戦 F1アゼルバイジャンGPの予選を振り返った。F1アゼルバイジャンGPの予選は、アクシデントが多発する波乱の展開になったものの、ホンダF1パワーユニット勢全車がQ3進出を果たし、トップ8に入った。さらに、角田裕毅にとっては自身初めてのQ3進出となった。日本人ドライバーとしては2012年の小林可夢偉選手以来の快挙となる。
「今日のアゼルバイジャンGPの予選は、すべてのセッションでクラッシュによる赤旗中断が発生するという難しい状況での戦いになりました。その中で、今季初めてホンダのPUを搭載する4台がQ3に進出できたことはよかったと思います」と田辺豊治はコメント。「両チームとともに昨日の走行データの解析を行って本日のFP3を走行し、その結果からさらにセットアップを煮詰めていくことができた結果です」「Q3の最後に赤旗によりセッションが終了し、フェルスタッペン選手、ペレス選手、ガスリー選手がタイムを更新できなかったことについてはフラストレーションを感じます。角田選手のクラッシュがその赤旗の原因となったことは残念ですが、初挑戦となるのバクーで初めてのQ3進出を果たすなど、いい走りを見せているので、明日のレースにも期待したいと思います」「狭いストリートコースですので、明日もアクシデントなどにより荒れた展開のレースになる可能性がありますが、4台ともにマシンの速さはあります、チームとともにきっちりと完走して、予選ポジションより上でフィニッシュすることを目指して準備を進めます」