ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1バーレーンGPの金曜日に開催された記者会見に出席。メディアからの質問に答えた。F1プレシーズンテストでは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが3日間のトップタイムを記録。2番手にもアルファタウリ・ホンダの角田裕毅が続き、有望なパフォーマンスを示すとともに、トラブルなく周回数を重ねた。
だが、田辺豊治は「テストはテストです」と語る。「実際、我々は他の人々、彼らが何かをしているか、何を目的になっていたかは分かりません。バーレーンでの3日間のテストは、両方のチームにとってうまくいき、2つのチームと4人のドライバーから多くのデータを蓄積することができ、非常にポジティブで生産的なテストでした。ご存知のように、今週末に予選とレースを行った後、チームの競争力がわかります」ホンダF1は、2021年シーズンに向けて新しい構造のパワーユニットを投入した。昨年との違いについて説明を求められた田辺豊治は次のように語った。「すべてのパーツを確認し、以前のPUのコンセプトなどを確認して、今年のPUを新しいPUとして設計しました」と田辺豊治は語る。「もちろん、PUでパフォーマンスを向上させたいという我々の願望は、ICEとERSを意味します。また、新しいデザインにより、以前のPUと比較して少しコンパクトになりました。マシンのパッケージや性能にも貢献していると思います」 ホンダF1は、2015年にマクラーレンのパートナーとしてF1復帰した際にサイズゼロというコンセプトのコンパクトなパワーユニットを設計した。それよりも小さいということだろう?「どこが小さいのか、どこが大きいのかを正確に判断するのは少し難しいですが、全体的にコンパクトということは小さいという意味です」と田辺豊治は述べた。ホンダは、2021年にF1から撤退するが、ホンダのF1パワーユニットはレッドブルに引き継がれる。2022年以降のレッドブルのパワーユニットにホンダはどの程度関与するのだろうか?「実際、私はそのプロジェクトにはあまり関わっていません」と田辺豊治は語る。「ホンダとレッドブルの間で基本的な方向性が合意されたと聞いたばかりですし、現在、彼らはそのプロジェクトを今後どのように運用するかについての詳細な手順に取り組んでいるところです」 ホンダのF1エンジニアの何人かがレッドブル・パワートレインに行くことはあるのだろうか?「現時点では、同じことです。それも議論中です」F1バーレーンGPの初日のフリー走行では、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップタイムを記録。4台がトップ10入りする上々のスタートを切った。最後に新しいパワーユニットを搭載したレッドブルとアルファタウリの現在のパフォーマンスを見て、ホンダがF1から撤退することに後悔はないかとの質問がなされた。だが、田辺豊治は「F1から撤退するというホンダの決定は我々の結果とは関係ありません。今年の結果に関係なく、我々は去ります。影響はありません」と語った。
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