ホンダF1が2021年シーズンに向けて新たに開発したF1パワーユニットは、レッドブルのサプライヤーであるエクソンモービルが開発した新しい燃料によって、追加のパフォーマンスと信頼性を提供することが期待されている。ホンダF1とのコラボレーションプロジェクトによってレッドブルのために開発された新しい『Synergy Race Fuel』は、今シーズンを通して“パワー、パフォーマンス、保護の向上”を実現することに重点が置かれている。
2021年のF1世界選手権が、史上最多の23戦のシーズンになることを考えれば、2021年は信頼性がさらに重要になっていくる。その結果、エクソンモービルは、パフォーマンスを向上させるために、シーズンで1回だけの許可されている新しい燃料仕様の開発に全力を注いだ。「昨年のゼロエンジンペナルティの成功に基づいて、このアップグレードは、今シーズンのマックス(フェルスタッペン)とチェコ(セルジオ・ペレス)のパフォーマンスと信頼性の絶え間ない追求を強調している」とエクソンモービルのチーフ、トメック・ヤングは語る。「レーストラックは究極の試験場であり、レッドブル・レーシング・ホンダとの技術的パートナーシップの一環として、可能な限りパフォーマンス向上技術を提供し続けたいと考えている」「Esso Synergy Race Fuelが、レッドブル・レーシング・ホンダのコースでの成功に貢献し続けると確信している。チームにとってエキサイティングなシーズンになることを約束する」ホンダF1は、今シーズンでF1から撤退する前に、レッドブルが2013年以来となるタイトルを獲得することを支援するために、計画していたF1パワーユニットのアップグレードを1年前倒しした。「燃料は非常に重要なコンポーネントであり、適切な配合により、生のパワーを追加して効率を高めるだけでなく、パフォーマンスを最適化するのに役立つより多様な開発経路をメーカーに提供できる可能性がある」とレッドブル・レーシングのテクニカルディレクターを務めるピエール・ワシェは説明する。「エクソンモービル、ホンダ、そして、チーム間の緊密な協力関係は、RB16Bにそれらの利点をもたらした。今シーズンの結果を楽しみにしている」レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「F1での勝利は、空力から馬力に至るまで、さまざまな要素から競争上の優位性が生まれ、パワーユニットに最適な燃料を生み出すという非常に複雑なプロセスの結果だ」とコメント。「この1年間、エクソンモービルのスペシャリストは、エンジニアやホンダのエンジニアと緊密に協力して、新しいパワーユニットとRB16Bと調和して機能する燃料を提供してきた」「今年のF1世界選手権の戦いに入るとき、各要素はチームの武器庫で非常に価値のある武器のなる」
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