F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、2026年に導入が予定されている新しいF1エンジンレギュレーションによって、ホンダが再びF1に誘惑されることを望んでいると語る。ホンダは2021年シーズン限りでF1から撤退することを発表。レッドブルとアルファタウリは2022年にむけて新しいF1エンジンを探すという問題に直面している。
ホンダはF1撤退の理由として2050年までのカーボンニュートラルの実現を上げており、エンジニアリングのリソースを持続可能性の推進に切り替えたいと説明している。この説明から、一部のオブザーバーは、F1自身が同様のイニシアチブに直面していると見ている。現在のレギュレーションでは新しいメーカーがF1に参入する可能性はないと認めているロス・ブラウンは、ホンダは将来のエンジン規則を魅力的に感じているはずだと語る。「ホンダが2021年の終わりにF1を去ることは残念だ」とロス・ブラウンは F1.com のコラムで語った。「私のレーシングキャリアで、彼らが撤退して再び戻ってきたのは3回目だ。彼らの状況が変化し、F1が進化したとき、我々は再び彼らを引き込むことができると私は楽観的だ。ホンダは常に重要な存在だったし、過去にF1コミュニティのメンバーを歓迎してきた。将来もそうなることを期待してる」ロス・ブラウンは、選択されたフォーマットが自動車メーカーにアピールするものになると確信しており、ホンダはルールの形成を支援するよう招待されることを明らかにした。「現在、すべての自動車会社は大きな課題に直面している」とロス・ブラウンは語る。「そして、F1として我々はそれに対応し、F1がそれらの課題に満たし、関連性を維持し、F1から彼らの離れた目的もサポートできるような実行可能な課題をF1内で自動車パートナーに提供できるように関連性を高める必要がある」「2026年までに導入される新しいパワーユニットのフォーミュラが、彼らが再び戻ってくることを促すことを願っている」「また、我々は彼らに新しいFIAワーキンググループに参加することを促している。これにより、将来どのような種類のパワーユニットを採用するかが推奨されるだろう」「彼らはF1で素晴らしいパートナーであり、将来彼らと一緒に働くことを楽しみにしている」だが、ホンダは今回のF1撤退を“活動終了”と宣言。ホンダの八郷隆弘社長は」今回は2050年カーボニュートラルへの実現という新たなチャレンジにリソースを傾けるということで判断しましたので、再参戦のことは考えておりません」と語っている。