ホンダF1の田辺豊治が、2020年のF1世界選手権 第11戦 F1アイフェルGPの金曜フリー走行を振り返った。F1アイフェルGPの初日は、悪天候のためメディカルヘリコプターが飛行できないという判断により、すべての走行セッションがキャンセルとった。
低い雲に覆われ、断続的に続く雨に見舞われた一日のうち、予定をされていた2回のフリー走行では、ピットレーンオープンにならず、アストンマーティン・レッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリ・ホンダの両チームはニュルブルクリンクで2日間に短縮されたレースウイークに挑むことになる。2017年中国GPの金曜日もほぼすべてのセッションが行われず、同じような状況に見舞われた。そして昨年(2020年)の日本GPの土曜日は台風の影響によりキャンセルとなり、予選が日曜日の朝に行われたことも記憶に新しい出来事ではないだろうか。本日の走行ができなかったことにより、チームは計画していた走行プランを変更し明日のFP3に臨む。一方で、3週間後に迎えるエミリア=ロマーニャGPのレースウイークも2日間のみで開催され、予選前に1度のフリー走行しか設けられない予定。今回のアイフェルGPでの経験はエミリア=ロマーニャGPに備えるものにもなりそうだ。「アイフェルGP初日の本日、全く走行ができなかったことを残念に思っています。視界が悪くメディカルヘリコプターが飛べないことが理由でした」と田辺豊治はコメント。「ロシアGPから観客を入れての開催が始まりましたが、この日を長いこと待ち、またこのような天気の中でも観戦に訪れてくれたファンの皆さんには感謝するとともに大変申し訳なく思います」「現行のPUレギュレーション下で初めて走行するサーキットですので、データ取りのためにも是非走行したかったのですが、その分明日のFP3での時間を有効に活用し、予選と決勝に向けた準備を進めます」