ホンダF1勢にとって、F1ハンガリーGPの金曜の走行は雨の影響を受け、レッドブル、アルファタウリの両チームとも全体の周回数が比較的少ない一日に終わった。午前中の走行はドライで涼しいコンディションで始まり、小雨が降る場面もあった。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは8番手で午前中の走行を終え、アレクサンダー・アルボンはそこから0.3秒遅れの13番手だった。
アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトは35周を走り、16番手で午前中の走行を終えた。1周目の走行でPUのデータに異常が確認されたピエール・ガスリーについては、FP2に向けて万全を期すために、残りの時間を使いいくつかのパーツを交換する選択をした。FP2のセッション前には雨が激しくなり、ウエットタイヤもしくはインターミディエイトでの走行になった。なかなか十分な走行ができなかったが、終始ウエットタイヤで走ったガスリーはペースを掴み、6番手でフィニッシュ。4周のみの走行となったフェルスタッペンは7番手だった。クビアトは13番手、アルボンは他の6台とともにラップタイムを記録せずに午後の走行を終えた。土日の天気も雨まじりの安定しない予報になっている。ホンダF1は今日収集したデータを活用して予選と決勝に臨む。田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)ハンガリーGPの行われる今週末は不安定な天気予報が出ています。今日もFP1走行前にポツポツと雨が降ったもののFP1はドライタイヤで通常の走行ができました。しかし、FP2時には雨が本降りとなりウエット状態で思うような走行ができませんでした。従って、明日は予選に向けてFP3での時間を有効に使い、セットアップを煮詰めていく必要があります。なお、FP1で、インスタレーションラップ時にガスリー選手のPUのデータに異常が見られたため、万全を期すために予防措置としていくつかのパーツを交換しました。その後のFP2での走行では特に異常は見られていません。マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)今日のFP1は想定どおりにならなかったので、ここから検証する必要があります。その後、FP2に向けていくつか変更を加えたのですが、雨で十分な比較ができませんでした。今夜、データの分析を行い、バランスを向上するために明日に向けて変更を施します。このサーキットは僕たちが得意な部分もありますが、メルセデスと勝負するためにはまだやることがあります。土日も今日のような天気が続きそうで、どのぐらい雨が降るか分かりません。しかし、条件はみんな一緒です。まだ初日で、あまり走行もできなかったので、土日がどんな展開になるか想像がつきませんアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)ハンガロリンクでのマシンのフィーリングを確かめたかったのですが、雨に邪魔をされました。FP1は十分な走行ができませんでしたし、FP2は土砂降りでほとんど何もできませんでした。午前中のデータを確認して、明日なにができるか検討します。第2戦では開幕戦から改善された点がありましたが、それがここでは想定どおりに機能していないようです。土日の天気は不安定なようですが、ドライが続いて習熟を重ねられればと思っていますダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)今日は午前のドライタイヤでのセッションで、いくつかのことを試すことができました。そこで改善点が見えたので、FP2で更に走行を重ねたかったのですが、残念ながらウエットコンディションになり、予定通りに進めることはできませんでした。午後はマシンの挙動を見るためにウエットで数周走行しました。雨の中ではタイヤのマネジメントが重要になりますが、今日は滑ることが多く、うまくマネージできたとは言えません。ここからデータを見直し、明日への準備を進めますピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)今日はあまり生産的な1日にはなりませんでした。午前の走行ではマシンの問題により長い時間を失うこととなりました。また、午後はウエットコンディションで、わずかな走行になってしまったので、午前の状況を考えるとあまり理想的とは言えませんでした。明日の午前のFP3はドライの予報が出ているので、そこで予選に向けたセットアップを進めます。今晩はこれからダニ(クビアト)のドライ走行でのデータをもとに準備を進め、明日はもっといい1日にしたいと思っています。