ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2020年のF1世界選手権 第2戦 F1シュタイアーマルクGPの金曜記者会見に出席。前戦でのPUトラブルや2021年以降のF1活動といった質問に答えた。先週末のF1オーストリアGPでは、レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンが異なる段階でPUトラブルに見舞われてリタイアを喫している。
ホンダF1は、1週間の短いインターバルのなかで問題を分析し、対策を施した。「2つの件に関連性はありません。マックスに関してはPUの電気系の問題につながるメカニカルな問題が発生しました。アレックスのマシンに関しては、彼がグラベルを走った後にいくつかデータに異常値が確認されました。それが我々の限界を超えたのでマシンを止めました。前回のレースから今日までの期間は非常に短かったので、非常にシンプルで原始的な対策を適用しました。PUに関連するマシンのすべての電気パーツを交換しました。データはまだ調査中ですが、この問題に関連する様々な原因を調査しています。今回のP1での走行からマシンは正常に走行しています。ロングランとレース中も、観察と監視を続けていきます」と田辺豊治は語る。今シーズンの開幕にむけてホンダF1は『スペック1.1』と呼ぶ仕様にパワーユニットをアップデートさせた。メルセデスのF1エンジンに匹敵できると思うか、また当初のF1エンジンとの違いについて質問された田辺豊治は次のように答えた。「4つのPUメーカーのPUパワーの違いを見分けるのは少し難しいと思います。スピードとラップタイムには多くの機能が関連しています。トップランナーに追いつくにはもう少し努力する必要があると思っています。オーストラリアとここでの今年の最初のレースに持ち込んだものとの違いについてですが、主にシャットダウンによって大きな変更に取り組むことはできません。主に信頼性と小さな変更です。限られた時間の中でもいくつかのことを適用する時間がありました。なんていえばいいでしょう? メンテナンス程度ですかね。そんな感じです。第1戦から第2戦までの間に行われた作業の詳細を求められた田辺豊治は「ロギングデータを取得したらすぐにトラックでデータを分析しました。その後、マシンをチェックしました。特にアレックスのマシンについては、PUから部品を取り外し、一部は日本のHRD Sakuraに出荷され、一部はミルトン・キーンズに出荷されました」とコメント。「そのあと疑わしいPUパーツを走らせ、ダイナモで走らせ、レースと似たような状況を再現します。そして、データを再度分析します」ホンダF1は、レッドブル・レーシングとアルファタウリ・ホンダの2チームにパワーユニットを供給し、それぞれのチームで働くスタッフがいる。バブルと生物圏を維持するための苦労について田辺豊治は次のように語る。「そうですね。別々に作業するのは少し難しいですが、メンバーの安全とチームの安全を確保するためにFIAの方向性とチームの方向性を完全に遵守しています。この会議と同じように、可能な限りWeb会議を使用し、2つのチームのメンバー間でコミュニケーションをとっています。これまでのところうまくいっていますし、間違いなく私たちは安全に取り組んでいます。それは私たちにとって、そしてF1にとって非常に重要なことです」ホンダF1は2021年末までしかF1にコメットしていない。F1活動の延長について話し合いはなされているのか? それ以降もF1を継続することについて日本で決定はなされているのか?「私は契約関係にはあまりあまり関わっていないですが、話し合いは進んでいると聞いています。結果はまだ聞いていません。それが現状です」と田辺豊治は語った。今年はパワーユニット開発が凍結される。ホンダF1と2021年以降の計画にどのように影響するのだろうか?「凍結は私たちが望んでいることではありません」と田辺豊治は語る。「しかし、この社会的状況を考慮したすべてのメーカーとチームにとって正しい反応と正しい決定だと思います。人々は、最適化の方法、PUを同じ仕様で使用する方法について非常に懸命に取り組む必要があると思います。そのようなシミュレーションや分析にもっと時間をかける必要があります」
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