元F1ワールドチャンピオンのミカ・ハッキネンは、ホンダのF1エンジンはフェラーリとメルセデスに近づくにはまだ追加のパワーが必要だと語る。今年、レッドブルへのF1エンジン供給を開始したホンダは、F1復帰後の初勝利、初表彰台、初ポールポジションを含め、マックス・フェルスタッペンが3勝、3回の予選ベストタイム、3回のファステストラップを記録するパフォーマンスを発揮した。
だが、ミカ・ハッキネンは、ホンダのF1エンジンがフェラーリとメルセデスに匹敵するにはまだパワーを改善する必要があると語る。「今年はマックス(フェルスタッペン)にとって重要な一年だった」とミカ・ハッキネンは UNIBET のコラムで語った。「2018年の前半戦で彼はいくつかミスを犯し、十分に速くないクルマをオーバードライブしていた。だが、今年は落ち着き、手強かった」「オーストリア、ドイツ、ブラジルでの優勝は、彼がいかに強いか、そして、レッドブル・ホンダのパートナーシップがいかに機能しているかを示した」「まだホンダのエンジニアはフェラーリとメルセデスに近づくために追加のパワーを見つける必要がある。だが、マックスがドライバーズ選手権を3位で終えたことは大きな成果だ」「アブダビでは、フェラーリのシャルル(ルクレール)の表彰台フィニッシュはチームが誤ってマシンに燃料を補給したことで50000ユーロの罰金を科せられた。それはセバスチャンの1回目のピットストップがうまくいかなかったことと併せて、チームが引き続き運営上の問題に苦しんでいることを強調した」「ピエール・ガスリーまたはアレクサンダー・アルボンを見下しているわけではないが、レッドブル・レーシングがシーズンを通して一貫して強力なマックスのチームメイトから利益を得ていれば、フェラーリはコンストラクターズ選手権を2位で終えることに苦労していたかもしれない。それはマックスがシャルルとセバスチャンを倒したことからも顕著だ」「フェラーリはもちろん強力なチームなままであり、今年のマシンのストレートスピードは非常に素晴らしかった。ただし、来年メルセデスとレッドブル・レーシングを倒しには、チームは運営ミス、戦略ミス、またはチーム内での緊張関係に苦しんでいる余裕などない」