ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、F1ブラジルGPでの今季3勝目はホンダのF1エンジンにとって"非常に励みになる結果”だと振り返る。F1ブラジルGPでは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を挙げ、トロロッソのピエール・ガスリーも2位に続き、ホンダにとって1991年以来28年ぶりとなる1-2フィニッシュをもたらした。
「マックスのパフォーマンスは、今週末全てのセッションでとても良かったです。彼はとてもいい走りをしてくれました。ポールポジションを獲得し、レースでも勝ちました。とても素晴らしい結果でした」と田辺豊治は Formule 1 にコメント。「アレックス(アルボン)も力強い走りを見せてくれました。残念ながら、レース終盤にアクシデントに見舞われてしまいましたが、レッドブルの2台は非常に良いパフォーマンスを発揮してしていたと思います」「通常、我々は何勝できるか、ポールポジションを獲れるかなどを期待することはありません。バルセロナでプレシーズンテストが開始した際には、メルセデスが冬の間にパフォーマンスを大幅に改善したように見えました。フェラーリも我々よりも速そうでした。レッドブルはトップチームとは少し差があるように見えていました」「当初、今シーズン序盤に勝つのは難しいと感じていました。しかし、シーズン中盤にチームがシャシーを大きく改善し、パワーユニットも改善した。その結果、オーストリアで初勝利を挙げました」「しかし、夏休みの中にフェラーリはパフォーマンスを大幅に改善させました。シーズン序盤のように我々が置かれている状況は少し悪くなったように感じていました。そのため、この3回目の勝利は、我々にとっては非常に励みになる結果です」田辺豊治は、ホンダの取締役会が2021年以降のF1継続について議論しており、F1ブラジルGPでの1-2フィニッシュが、F1での将来についての決定に“プラスの影響”を与えることを願っていると語る。「この結果が我々の将来にプラスの影響を与えることを願っています」と田辺豊治はコメント。「私はこのプロセスには関与していませんが、取締役会はそれについて議論しています。準備が出来次第、発表することになると思います」オランダ紙 De Limburger は、インテルラゴスでのレースの後、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコがブラジルから日本に直接移動したと報じた。「パドックの情報筋は2021年にF1エンジンを供給する契約が進行中であることを知っている」と同紙は述べた。「2週間にアブダビで開催されるシーズンの最後戦で、ホンダはニュースを発表できることを望んでいる」